マウス操作&レイヤ

マウス操作

1.JW_CADのマウス操作

 マウスのスナップ機能は、WIN95のほとんどのソフトでは左クリックだけである。しかし、JW_CADではマウス左ボタン・右ボタンどちらにもスナップ機能がある。この外、JW_CADでは、ドラッグにも多くの機能が割り当てられている。

このマウスの操作が、JW_CADの「優位な操作性」を特徴付けている。初心者にとって、慣れないマウス操作は以外と難しいが、使って慣れるしかない。マウス操作に慣れることがJW_CAD習得の第一段階となる。

@ スナップ

CADは線を書くことがその作業の基本となる。線を引く具体的な位置はこのスナップで決まる。「始点から終点までの線」を書くには、マウスを動かしてカーソルを、その特定位置又は任意の位置に合わせ、位置を確定する。

スナップ機能でその位置をパソコンに認識させなければならない。スナップ機能の優劣はCADの重要な要素である。

JW_CADのクリックによるスナップ機能

・左ボタンクリック:「任意の位置」・「線」へのスナップ
   ・右ボタンクリック:「線端・線交点」・「文字」へのスナップ

A クリック・ダブルクリック

ボタンを「カチ」と1回押す(押したらすぐ放す)、これが「クリック」。左ボタンクリック・右ボタンクリックがある。

「カチカチ」2回立て続けて押すことを、「ダブルクリック」と言う。左ボタンダブルクリック・右ボタンダブルクリックがある。

初心者にはこの「ダブルクリック」が、なかなか上手く出来ない。「押す」という感覚ではなく、「ポンポン」と2回「叩く」感覚で!

B ドラッグ

ボタンを押したままマウスを動かして、カーソルを移動し、そこで放す。左ボタンドラッグ・右ボタンドラッグ・両ボタンドラッグがある。上方向・下方向・右方向・左方向、移動する方向にも色々な機能が割り当てられている。JW_CADではこのドラッグ操作も頻繁に使うので、練習して早く慣れよう!

2.JW_CADの画面拡大・図面全体表示機能

CADにとって作図中の画面拡大・図面全体再描画は頻繁に行われる作業である。JW_CADでは、この機能を行なう方法が4種類用意されている。

1)キー入力で行なう。[PageUp]:拡大、[PageDown]:縮小
2)「ズームバー」や「拡大・縮小バー」をクリックして行なう。
3)マウスのドラッグで行なう。
   ・拡  大:拡大範囲を右下へ両ボタンドラッグ
   ・図面全体表示:右上へ両ボタンドラッグ
   ・前倍率表示:左上へ両ボタンドラッグ 
4)ズーム用サブ画面への拡大範囲登録

 マウス操作になれると3)が一番使い易いが、必要に応じてこれらの機能を使い分けるのが良いだろう。

 

レイヤ機能

1.レイヤ

CADの表示画面では、あたかも1枚の紙の上に線や文字が書かれている様に見えるが、実際には、何枚もの透明シートが重なって、それぞれに書かれた線や文字を、重ね合わせて表示している。この透明シート一つ一つを「レイヤ」と呼ぶ。レイヤの数は、CADソフトそれぞれにより違いがある。通常200〜300ぐらいのレイヤを持っているが、レイヤ数無制限というCADソフトもある。JW_CADの場合は256のレイヤを持っている。

一つのレイヤに全ての線・文字を書き込むことも可能ではあるが、CADの機能を充分に生かすにはレイヤ別けを行なう必要がある。

特に訂正等を行なう場合、レイヤが[別れている]か・[別れて無い]か、では作業効率に大きな違いが出る。但し、レイヤの別け方は、そのCADソフトのレイヤ機能及び自分の作業環境によって決まってくる。同じCADソフトを使い、同じ様な作業環境でCADを使っている人の「レイヤ別け」を参考に、独自のレイヤ環境を作るのが、「最良の道」といえるだろう。

2.JW_CADのレイヤ機能

JW_CADは、256のレイヤを持っている。このレイヤは[0〜9・A〜F]の16グループに別れている。このレイヤのグループ別けがJW_CADの大きな特徴となっている。

JW_CADでは1枚の図面上に縮尺が違うデータを書き込むことが可能である。これを可能にしているのが、この「レイヤのグループ別け」である。レイヤグループ毎に違う縮尺を設定することが可能となっている。(CADソフトの中には、縮尺1/1の原寸でしか作図出来ないものもある。)

各レイヤグループには、[0〜9・A〜F]の16のレイヤがあり、16×16=256のレイヤ数となっている。JW_CADには、幾つかのレイヤ表示機能があり、レイヤ・グループレイヤに対して個別の設定が可能である。

書き込みレイヤ 現時点で書込み・編集しようとするレイヤ
読み取り可能レイヤ 属性取得・スナップ機能が働くレイヤ
表示レイヤ 画面上は変わり無く表示するが、属性取得ができない。スナップ機能に制限がある
非表示レイヤ 画面に表示されない
プロテクトレイヤ 編集不可を設定

以上の機能は各レイヤ毎に設定可能であり、各レイヤグループ毎にも設定可能である。作図作業内容により適宜変更して作業することとなる。

3.環境ファイルでのレイヤ別け

JW_CADには、独自の作図環境を設定するための「環境ファイル(拡張子:jwf)」がある。このファイルを編集することで、独自のレイヤ別けの設定が出来るようになっている。

各レイヤ毎の線種・線色の指定、文字や寸法を作図するレイヤの指定等、が可能であり、独自のレイヤ別けを設定できる。作業効率のアップに、独自の「環境ファイル」の設定をお勧めする。

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