ブラザース・フォアの作曲と編曲
ブラザース・フォアの自作曲も探ってみようと思った。最近でもメンバーは自作の曲を歌っているが、ここではオリジナルメンバー時代(1968年まで)を対象とします。結論的にはその時期にブラザース・フォアが作曲あるいは編曲した曲は14曲となりました。1960年のデビューアルバムThe Brothers fourから1963年のIn Personアルバムまでの6アルバムに記録がありました。

ブラザース・フォア作曲

Beneath the Willow
The Gallant Argosy
Frogg
Frogg No. 2
The Midnight Special
記録上は上記ですが、少なくともThe Midnight Specialはブラザース・フォアの作曲ではないようです。編曲はやっているでしょう。下はレコードラベルに記載されている内容。4名の名前が記載されています。作曲(written by)と書かれる場合、民謡など作者不明のものを採譜し書き起こす場合もそれに含まれるようです。

その他の曲についても完全にブラザース・フォアの新作曲かどうかは確認できていません。
とはいってもThe Midnight Specialは途中からアップテンポになる彼らにあった面白い編曲。
Frogg No. 2は1964年のSONG  BOOKアルバムに入っており、なんでno2なんだろうと思っていたら、米国ではFroggが1961年のアルバムに収録されていたのだった。日本ではこのアルバムは「わが祖国」の名前で1966年の発売となり逆転していた。

ブラザース・フォア編曲

Eddystone Light
Banua
I Am A Roving Gambler
When the Sun Goes Down
With You Fair Maid
The Ballad of Sam Hall
Abilene
Betty and Dupree
Eddystone Light は最初のアルバムに収録されているアップテンポな曲で、真似しようにも口が回りません。グループ名の前にArr(アレンジ)と記載されています。

When the Sun Goes Downはディックのソロを中心とした失恋バラード、With You Fair Maidはアップテンポな軽やかな曲。これはアレンジ担当として4名の名前が書かれています。

Abileneは先のThe Midnight Specialと同樣にややゆっくり目のテンポから始まり途中からハイテンポに移っていくという編曲構成。Abileneは途中に口笛が入るが、これが自分で吹いてみるとなかなかきれいに出ない。しかし、歌っていて楽しい曲です。

これらの作曲・編曲はブラザース・フォアの誰がやったのかは明らかになっていません。記載上はブラザース・フォアというグループ名か4人の個人名が揃って書かれています(上の幾つかの写真参照)。

ブラザース・フォアの作曲・編曲は多くなく、また、1963年以降でオークンが編曲に入ってからは皆無になり、オークンが抜けた後のアルバムTHE BOTHERS FOUR 1970で新メンバーのマーク・ピアソンの作曲I Will Be Thereが登場してくることになる。