YAMAHA YZF-R1 (5PW)
[2003.06.15]


2003.09.06 撮影


■'03R1 [2003.06.15]
 えー、懲りずにまたR1です(笑)
 ローンレンジャーです。
 特攻野郎Bチームです。
 というわけで、せっかくなので前の型とどう違っているのかを書き綴っておきます。

 触るとすぐに気がつくのが、全体の剛性感が上がっていること。以前のあの足回りのふわふわした感じは全く無くなっていて、ハンドルをぎゅっと握ればタイヤの先まで手応えが返ってくるかのようです。タンクは腕周りを大きく斜めに削ぎ落としたような造形に変わっていて、視界の圧迫感がない分車体が小さく感じます。
 前モデルまでの使い勝手を再度研究した上で、改良に着手したような印象を受けますね。たとえば車体に関しては、転倒時のダメージ軽減などをある程度考えてるっぽいし。塗装仕上げの違いをパーツの切り返しで見せるなど、デザイン的に見てもかなり優れている点が多々あります。ヨーロッパのバイクに肩を並べたと言っていいかも。

 イグニッションをひねるとメーターの針がびゅっと跳ね上がる等、インジケーターは電子化演出系でハイテク感バリバリです。以前はスピード表示のみがマイル/キロ切り替え可能でトリップやオドメーターはマイルのままだったんですが、今回これらは連動していて便利度アップ。メートルからマイルへの計算をしなくていい分格段に楽です。

 エンジンは以前より緻密に回るフィーリング。でもこれはフレーム剛性の高さが原因かも知れません…テキトーに言ってますが。一旦回し始めると、前モデルとあんまり変わらない雑な一面も見えてきます。以前は1〜3速がワイドレシオでシフトも入りにくく嫌な感じでしたが、今モデルは1速のレシオが上がっているおかげで、つながりが良くシフトのタッチも良好。吸気系にはキャブではなくインジェクタを装備していますが以前と比べてそれほど変わったという感じは受けません。開け始めのドンつく感じは皆無といっていいです。その代わりなぜだか全閉時に少しショックがある気がしますけど。

 以前のようにネコ足を活かした乗り方はできないかも知れない…。でもこっちのほうがレプリカっぽさはありますね。荷重移動に気を配りながら旋回に入るイメージから、一気にリーンして向きを変えるイメージへと変化しています。

■ワインディング・ロード [2003.09.06]
 走行距離1600kmで馴らしは終わりです。そこで最弱にしてあったサスペンションのプリローディングとダンピングを初期値に戻し、箱根へと足を運んでみました。

 実は久しぶりの峠なんでワクワクしてたんです。過去の楽しい記憶を思い出しつつね(笑)。ところがどっこい、いざ走り出すと車体の曲がり始めが早くて、それ相応にスピードを乗せないとバンクすらままなりません。なんていうか、身体がついていかないというか。気がつくと寝かせるためにハンドルを押さえつけている…うーん。

 バイクがなくなってから2年間で、いつの間にか人間のほうがダメになってました(笑)。2年のブランクを埋めるために、少しでも慣れておかないと痛い目を見そうです。ターンパイクから旧道、2本のスカイラインへと、芦ノ湖周辺をぐるぐると回って3時間あまり。ようやく身体が動くようになりました。昼過ぎからすっかりガスってしまいましたけどね。

 冷静になったところで再び所感を。前モデルよりもダンピングが強くて、サスペンションストロークも押さえられ気味な'03モデルの足回りだと、加速→減速→旋回のメリハリがつけられてリズムに乗りやすい。その代わり前モデルが得意だったターンパイクみたいな高速コーナーでは、ギャップの手ごたえに少しナーバスになってしまいそう。以前はバンクしながらでもスタタタって感じで走れたんだけど、まいいや。何かを得れば何かを失うってこと。

 というわけで快調なNEW R1。
 '04モデルが発表されたけど、自分的にはまだまだこれがお気に入りです。



"Cindy's room" since Oct 02, 1998 / blog Jan 15, 2008