故障コード | 現象 | 推定原因 | 診断コード |
11 | 正常な信号がカムシャフトセンサーから受け取れない (この状態が10秒続くと、コード番号が表示される。このときスタータースイッチを押しても、スターターモーターは作動しない) | ・ワイヤサブリード線回路の断線、又はショート ・ワイヤハーネス回路の断線、又はショート ・カムシャフトセンサーの単品故障 ・ECU故障 ・センサーの取り付け不良 | ─ |
12 | 正常な信号がクランクシャフトポジションセンサーから受け取れない | ・ワイヤハーネス回路の断線、又はショート ・クランクシャフトポジションセンサーの単品故障 ・ピックアップローターの故障 ・ECU故障 ・センサーの取り付け不良 | ─ |
13 | 吸気圧センサー回路の断線、又はショートが検知された | ・ワイヤサブリード線回路の断線、又はショート ・ワイヤハーネス回路の断線、又はショート ・吸気圧センサー ・ECU故障 | 03 |
14 | 吸気圧センサーホースシステムの故障。ホースが外れて一定の大気圧がかかっている、又はホースが詰まっている | ・吸気圧センサーホースの接続外れ、詰まり、折れ、又は噛み込み ・ECU故障 | 03 |
15 | スロットルポジションセンサー回路の断線、又はショートが検知された | ・ワイヤサブリード線回路の断線、又はショート ・ワイヤハーネス回路の断線、又はショート ・スロットルポジションセンサーの単品故障 ・ECU故障 ・センサーの取り付け不良 | 01 |
16 | スロットルポジションセンサーが働いていない、固着していることが検知された | ・スロットルポジションセンサーが動いていない ・ECU故障 | 01 |
17 | EXUPサーボモーター電位回路断線、又はショートが検知された | ・ワイヤサブリード線回路の断線、又はショート ・EXUPサーボモーターの探知(電位回路) | 53 |
18 | EXUPサーボモーターが働かない | ・ワイヤサブリード線回路の断線、又はショート ・EXUPサーボモーターが働かない(メカニズム) ・EXUPサーボモーターが働かない(モーター) | 53 |
19 | スタータースイッチが押されたときに、サイドスタンドスイッチかECUへの入力配線の断線が検知された | ・ワイヤハーネス回路の断線、又はショート ・ECU故障 | 20 |
20 | メインスイッチをONにした場合、大気圧センサーの電圧値と吸気圧センサーの電圧値が大きく異なる | ・大気圧センサーホースが詰まっている ・吸気圧センサーホースの接続外れ、詰まり、折れ、又は噛み込み ・中間電位で大気圧センサーの異常 ・中間電位で吸気圧センサーの異常 ・ECU故障 | 03 02 |
21 | 水温センサー回路の断線、又はショートが検知された | ・ワイヤハーネス回路の断線、又はショート ・水温センサーの単品故障 ・ECU故障 ・センサーの取り付け不良 | 06 |
22 | 吸気温センサー回路の断線、又はショートが検知された | ・ワイヤハーネス回路の断線、又はショート ・吸気温センサーの単品故障 ・ECU故障 ・センサーの取り付け不良 | 05 |
23 | 大気圧センサー回路の断線、又はショートが検知された | ・ワイヤハーネス回路の断線、又はショート ・大気圧センサーの単品故障 ・ECU故障 ・センサーの取り付け不良 | 02 |
30 | 車両が転倒した | ・転倒した ・ECU故障 | 08 |
33 | イグニッションコイル(#1)のリード線回路の断線、又はショートが検知された | ・ワイヤハーネス回路の断線、又はショート ・イグニッションコイルの故障 ・ECU故障 ・イグニッションカットオフ回路システムの部品の故障 | 30 |
34 | イグニッションコイル(#2)のリード線回路の断線、又はショートが検知された | ・ワイヤハーネス回路の断線、又はショート ・イグニッションコイルの故障 ・ECU故障 ・イグニッションカットオフ回路システムの部品の故障 | 31 |
35 | イグニッションコイル(#3)のリード線回路の断線、又はショートが検知された | ・ワイヤハーネス回路の断線、又はショート ・イグニッションコイルの故障 ・ECU故障 ・イグニッションカットオフ回路システムの部品の故障 | 32 |
36 | イグニッションコイル(#4)のリード線回路の断線、又はショートが検知された | ・ワイヤハーネス回路の断線、又はショート ・イグニッションコイルの故障 ・ECU故障 ・イグニッションカットオフ回路システムの部品の故障 | 33 |
41 | 転倒検知スイッチ回路の断線、又はショートが検知された | ・ワイヤハーネス回路の断線、又はショート ・転倒検知スイッチの単品故障 ・ECU故障 | 08 |
42 | スピードセンサーから信号が正常に入ってこない、受け取れない。または、ニュートラルスイッチ回路の断線、又はショートが検知された | ・ワイヤハーネス回路の断線、又はショート ・スピードセンサーの単品故障 ・スピードセンサー検知ユニットの故障 ・ニュートラルスイッチの単品故障 ・ニュートラルスイッチのエンジン側の故障 ・ECU故障 | 07 21 |
43 | ECUがバッテリー電圧をモニターできない (モニターからECUまでの回路の断線、又はショート) | ・ワイヤハーネス回路の断線、又はショート ・ECU故障 | 09 |
44 | FEPROMにデータを読み取る、または、データを書き込むときにエラーが検知された | ・ECU故障(CO調節値がメモリに適切に書き込み、あるいは正確に読み込みできない) | 60 |
50 | ECUメモリ異常。この故障が検知されたとき、故障コード番号がメーターに表示できない場合もあります | ・ECU故障(プログラムおよびデータが、メモリに適切に書き込み、あるいは正確に読み込みできない) | ─ |
Er-1 | ECUから信号が受け取れない | ・ワイヤサブリード線回路の断線、又はショート ・メーターの故障 ・ECU故障 | ─ |
Er-2 | ECUからの信号が規定の時間内に入ってこない | ・ワイヤサブリード線回路の接続不良 ・メーターの故障 ・ECU故障 | ─ |
Er-3 | ECUからのデータが正確に受け取れない | ・ワイヤサブリード線回路の接続不良 ・メーターの故障 ・ECU故障 | ─ |
Er-4 | 登録したデータがメーターから受け取っていなかった | ・ワイヤサブリード線回路の接続不良 ・メーターの故障 ・ECU故障 | ─ |
診断コード | 項目 | 動作(処置)記述 | メーターに表示したデータ (参考値) |
01 | スロットル開度 | スロットル開度を表示する ・スロットル全閉で確認 ・スロットル全開で確認 | 0〜125° ・全開ポジション(15〜17) ・全閉ポジション(97〜100) |
02 | 大気圧 | 大気圧を表示する *大気圧ゲージで大気圧を確認する(確認できなければ760mmHgを基準値として判定) | メーター表示値と比較する |
03 | 圧力差 (大気圧、吸気圧) | 圧力差を表示する(大気圧、吸気圧) エンジンストップスイッチON *スターターでエンジンをクランキングすることにより圧力差を生成する(エンジンは実際には始動させない) | 10〜200mmHg |
05 | 吸気温度 | 吸気温度を表示する *エアクリーナーケース内の温度をチェックする | メーター表示値と比較する |
06 | 水温 | 水温を表示する *水温をチェックする | メーター表示値と比較する |
07 | 車速パルス | タイヤが空転する時に出る、車速パルスを積算して表示 | (0〜999;999になると0リセットする)数字がメーターに表示されればOK |
08 | 転倒検知スイッチ | 転倒検知スイッチの値を表示 | 直立:0.4〜1.4V 転倒:3.8〜4.2V |
09 | 燃料システム電圧(バッテリー電圧) | 燃料システム電圧(バッテリー電圧)を表示 エンジンストップスイッチON | 0〜18.7V 通常時約12.0V |
20 | サイドスタンドスイッチ | スイッチがON又はOFFを表示する(ニュートラルギヤ以外のギヤ状態) | スタンド収納時:ON スタンドを出している時:OFF |
21 | ニュートラルスイッチ | スイッチがON又はOFFを表示する | ニュートラル:ON ギヤに入っている:OFF |
30 | イグニッションコイル#1 | エンジンストップスイッチをOFFからONにし1秒経過後、イグニッションコイル#1を毎秒5回作動させ、エンジントラブル警告灯を点灯します *イグニッションチェッカーを接続します *エンジンストップスイッチがONの場合、一度OFFにした後、再びONに回してください | エンジンストップスイッチを5回ONにすると共に、スパークが生成されることをチェックしてください |
31 | イグニッションコイル#2 | エンジンストップスイッチをOFFからONにし1秒経過後、イグニッションコイル#2を毎秒5回作動させ、エンジントラブル警告灯を点灯します *イグニッションチェッカーを接続します *エンジンストップスイッチがONの場合、一度OFFにした後、再びONに回してください | エンジンストップスイッチを5回ONにすると共に、スパークが生成されることをチェックしてください |
32 | イグニッションコイル#3 | エンジンストップスイッチをOFFからONにし1秒経過後、イグニッションコイル#3を毎秒5回作動させ、エンジントラブル警告灯を点灯します *イグニッションチェッカーを接続します *エンジンストップスイッチがONの場合、一度OFFにした後、再びONに回してください | エンジンストップスイッチを5回ONにすると共に、スパークが生成されることをチェックしてください |
33 | イグニッションコイル#4 | エンジンストップスイッチをOFFからONにし1秒経過後、イグニッションコイル#4を毎秒5回作動させ、エンジントラブル警告灯を点灯します *イグニッションチェッカーを接続します *エンジンストップスイッチがONの場合、一度OFFにした後、再びONに回してください | エンジンストップスイッチを5回ONにすると共に、スパークが生成されることをチェックしてください |
36 | インジェクター#1 | エンジンストップスイッチをOFFからONにし1秒経過後、インジェクターを毎秒5回作動させ、エンジントラブル警告灯を点灯します *エンジンストップスイッチがONの場合、一度OFFにした後、再びONに回してください | エンジンストップスイッチを5回ONにすると共に、インジェクターの作動音をチェックしてください |
37 | インジェクター#2 | エンジンストップスイッチをOFFからONにし1秒経過後、インジェクターを毎秒5回作動させ、エンジントラブル警告灯を点灯します *エンジンストップスイッチがONの場合、一度OFFにした後、再びONに回してください | エンジンストップスイッチを5回ONにすると共に、インジェクターの作動音をチェックしてください |
38 | インジェクター#3 | エンジンストップスイッチをOFFからONにし1秒経過後、インジェクターを毎秒5回作動させ、エンジントラブル警告灯を点灯します *エンジンストップスイッチがONの場合、一度OFFにした後、再びONに回してください | エンジンストップスイッチを5回ONにすると共に、インジェクターの作動音をチェックしてください |
39 | インジェクター#4 | エンジンストップスイッチをOFFからONにし1秒経過後、インジェクターを毎秒5回作動させ、エンジントラブル警告灯を点灯します *エンジンストップスイッチがONの場合、一度OFFにした後、再びONに回してください | エンジンストップスイッチを5回ONにすると共に、インジェクターの作動音をチェックしてください |
48 | AIシステムソレノイド | エンジンストップスイッチをOFFからONにし1秒経過後、AIシステムソレノイドを毎秒5回作動させ、エンジントラブル警告灯を点灯します *エンジンストップスイッチがONの場合、一度OFFにした後、再びONに回してください | エンジンストップスイッチを5回ONにすると共に、AIシステムソレノイドの作動音をチェックしてください |
50 | 燃料噴射システムリレー | エンジンストップスイッチをOFFからONにし1秒経過後、燃料噴射システムリレーを毎秒5回作動させ、エンジントラブル警告灯を点灯します(リレーがONした時ランプが消灯、リレーがOFFした時ランプが点灯します) *エンジンストップスイッチがONの場合、一度OFFにした後、再びONに回してください | エンジンストップスイッチを5回ONにすると共に、燃料噴射システムリレーの作動音をチェックしてください |
51 | ラジエターファンモーターリレー | エンジンストップスイッチをOFFからONにし1秒経過後、ラジエターファンモーターリレーを毎秒5回作動させ、エンジントラブル警告灯を点灯します(ONは2秒間、OFFは3秒間) *エンジンストップスイッチがONの場合、一度OFFにした後、再びONに回してください | エンジンストップスイッチを5回ONにすると共に、ラジエターファンモーターリレーの作動音をチェックしてください(その時はラジエターファンモーターが回転している) |
52 | ヘッドライトリレー1 | エンジンストップスイッチをOFFからONにし1秒経過後、ヘッドライトリレーを毎秒5回作動させ、エンジントラブル警告灯を点灯します(ONは2秒間、OFFは3秒間) *エンジンストップスイッチがONの場合、一度OFFにした後、再びONに回してください | エンジンストップスイッチを5回ONにすると共に、ヘッドライトリレーの作動音をチェックしてください(その時はヘッドライトON) |
53 | EXUPサーボモーター | エンジンストップスイッチをOFFからONにし1秒経過後、サーボモーターをON3秒間、OFF3秒間作動させる *エンジンストップスイッチがONの場合、一度OFFにした後、再びONに回してください | エンジンサーボモーターが動いている時、警告灯が点灯 |
60 | E2PROM故障コードが表示される | ・自己診断故障コード44として検知されたE2PROM中の異常データを転送する ・もし複数の故障が検出された場合、異なったコード番号が2秒ごと表示され、この過程は繰り返し送られます | (01〜04)シリンダー番号が表示される 異常がない時は(00)が表示される |
61 | 異常履歴コードが表示される | ・自己診断故障コードの履歴を表示する(つまり一度発生し、修正された故障コード) ・もし複数の故障が検出された場合、異なったコード番号が2秒ごと表示され、この過程は繰り返し送られます | 11〜50 異常がない時は(00)が表示される |
62 | 異常履歴コードの削除 | ・過去の自己診断によって検出されたコードと故障コードの番号を全て表示する ・エンジンストップスイッチをOFFからONに回すと履歴コードのみが削除される *エンジンストップスイッチがONの場合、一度OFFにした後、再びONに回してください | 00〜21 異常がない時は(00)が表示される |
70 | コントロール番号 | プログラムのコントロール番号を表示する | 00〜255 |