発売日 | 1998年6月29日 |
表紙イラスト | 好実昭博 |
表紙イラストセルワーク | 秋山季映 |
編集 | コミックハウス |
発行 | フランス書院 |
定価 | 330円(税込) |
雑誌コード | 03849-8 |
評価 | 作家名 | 作品タイトル | ページ数 | 備考 |
○ | 山田秋太郎 | Dream works | 20 | 巻頭カラー(カラー4p) |
○ | きみおたまこ | ピーカンパイ | 20 | シリーズ(れんな&あきらシリーズ新婚編) |
○ | 谷村まりか | 初恋。 | 18 | |
△ | 向 正義 | 愛という名の…… | 22 | 連載(後編) |
◎ | U−K | 硝子の瞳 | 16 | 初登場/シリーズ |
△ | 黒荒馬双海 | 永遠の八月 | 24 | |
△ |
大槍盧人 ものぐさうるふ 佐野タカシ 巫代凪遠 |
創刊7周年記念イラスト | 4 | 巻中カラー (カラーイラスト1p/1p/1p/1p) |
いるまかみり | 女ルポライター悪夢の地下室尋問 | 8 | ||
△ | 後藤羽矢子 | HININの科学 | 16 | |
△ | 逢魔刻壱 | 遊々嬉戯 | 16 | |
Yaski | とびっきり魔法少女 | 16 | ||
△ | しかげ なぎ | どっちの水着ショー | 4 | |
▲ | さき うらら | その狂おしさ | 24 | 連載(前編) |
△ | きりがくれたかや | マゾっ子メグちゃん▽ | 4 |
作品タイトルのところの▽マークは,ハートマークの代用です。
評価は個人的なものなので,盲信しないように。 |
暫定的総評
先月号の寸評で私があれだけ書いておきながら,まぁ想像できたこととはいえ,大槍盧人先生と巫代凪遠先生はイラストだけだった・・・。 あ,先月の予告は「こう」読むのね。 不覚・・・。
さてさて,そんなパピポの7周年記念号をざっと読んでいきますと,やっぱり山田秋太郎先生,きみおたまこ先生,U−K先生あたりがいい感じですね。 私の好きな先生方だからまぁ当然か。 それは別としても,今月は良い作品が集まってますね。
そんな中,今回も甘い,甘いと思いながらも(私の評価が,です),U−K先生の作品を◎評にしました。 パピポ初登場の1作目は,小説家一ノ瀬比呂の「あの」お話です。 3誌(たぶん)にまたがるストーリー,ですか。 まぁ,読切り連載なので別段の影響はなし。 それにしても,あいかわらずのパターン。 さすがに私は読み慣れてるので,今回は○にしとくかな・・・と思ったけど,・・・うーん,ま,いいか,と(意味不明)。 この作品がお気にめされたら単行本に手を出すのも吉かと。
山田秋太郎先生の作品にはついつい引き込まれてしまいますね。 そういうわけでの○評です。 まぁ特に絵柄が好みというのもあるけど,ストーリーもテンポが良いかな。
パピポではひさびさのきみおたまこ先生の作品は,れんなちゃんですよ。 (3冊目の)単行本の表紙カバー下にもあるけど,れんなちゃん早くも新妻さんです。 えー,それで,ご本人が「今回死ぬほど甘々ですが」とか書いてますが,私はこういうのが良いです,と主張しておこう。 そういうわけで,評価も甘めの○。 ・・・いいんです,好きだから。 このページは私の好みで構成されるのだし。
そして問題は(作品が問題作という意味ではない),谷村まりか先生の作品。 ○か▲か迷いつつ○評としました。 どうしてもちょっと悲しめのお話には無意識に減点を加えてしまう私ですが,やはり表現の巧みさを重視して。 ただ,「そいつ」(最終ページ)がわからないとつらいか(って,そんないいかげんな読み方するのは私だけ?)。 でも,読み直すたびに切ないねぇ・・・。 やっぱり私はハッピーな話がいいなぁ(・・・なんて,以前もどこかで誰かに対して同じことを書いた気がする)。
向正義先生の連載後編は,こうきましたか(びっくり)。 予測できなかったなぁ・・・(先月号の私の寸評も参照)。 あ,ちなみに3話セットで評するなら▲ですね。
黒荒馬双海先生の作品は,どうしても絵柄とストーリーにギャップが。 2・3月号に載った「世界で一番あなたが好き」の印象が今でも強烈で・・・(無印にしておいたくせに)。 それにやっぱり,画面全体が暗いように見えるのですけど。 結局▲にしようかとも思ったのですが,うーん,もう少しなんですけどね。
毎月がんばる後藤羽矢子先生の作品は,今月は避妊がテーマ。 さすが女性の立場から・・・というか,ちょっとリアルかも(5ページ目左上コマとか)。 来月はもう少しストーリー性のある話が良いなぁ(今月はここがちょっと不満)。
逢魔刻壱先生は作風が一変。 ご本人も「絵柄と作風を変えてみた」と書かれてますし。 私の好みからいえば悪くなくて,▲でもいいかなと思いはしたのですが,ストーリーのテンポのわりにちょっとコマの中がごちゃごちゃしてるかな・・・とか思ったりして。 それに作風も6月号の方が良かったかなぁ・・・とも思うのですが,いかがなものでしょう。
そしてひさびさ,さきうらら先生。 絵柄とお話がいい感じにマッチ。 今月は無難(?)に話がすすみましたが,さて,禁断の愛は来月どちらにころぶのでしょうか。
巫音 月雪
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