パピポ 98年10月号


基本情報

発売日 1998年8月29日
表紙イラスト 好実昭博
表紙イラストセルワーク 秋山季映
編集 コミックハウス
発行 フランス書院
定価 330円(税込)
雑誌コード 03849-10


掲載作品

評価  作家名  作品タイトル ページ数  備考
きみおたまこ 恋は戦い▽  22 巻頭カラー(カラー4p)
シリーズ(大人の動物園でいこう▽)
武藤 鉄 30日後に叶う夢  18
Yaski 笑顔の理由(わけ)  18
龍炎狼牙 龍炎の「斬奸休みっぱなしでごめんなさい」の巻   4
李 KPA 衣がえ  18
人参・参 ビデオ スラッシャー  16
B.たろう 8月最後の悪夢 〜続・千一夜漬物語〜  16
向 正義 心の城壁  20 巻中カラー(カラー4p)
後藤羽矢子 可もなく不可もなく−REAL Ver.II−  22 連載(後編)
いるまかみり 大江戸暗黒街   4
ZERRY藤尾 サブリミナル  20
大和田新太 インターバル・ラブ  16
きりがくれたかや 露出狂ララバイ   4

作品タイトルのところの▽マークは,ハートマークの代用です。

評価は私(巫音月雪)個人の心的印象度を段階化したもので,作品固有の価値とは無関係です。
個々の詳細については下の寸評も参照のこと。
評価印は◎>○>▲>△>(無印)の順。
ちなみに,無印が「普通」,▲が「なかなかよい」・・・となっています。



寸評

暫定的総評

 各雑誌,各号での相対評価から,絶対評価に近づけたいと思っているのですが,なかなか上手くいきません。 まぁ,あまり難しいこと考えずにやったほうが,案外上手くいっているのでしょうけど。
 それで,今月号の印象ですが,なんか傾向の近い作品が集まってるような・・・。 こういう時って,先に読んだ作品(ようするに前のほうに掲載されてる作品)のほうに良い印象を持ってしまうんですよね・・・。 私って,読み方が単純か。 あぁ,それと,全体のインパクトも弱くなってしまいますね。
 巻頭カラーのきみおたまこ先生の作品は,作者の予告どおり,「ノンフィクションでいこう▽」シリーズの桜がついに「大人の動物園シリーズ」に乱入です。 まぁ今回はプロローグみたいなもんですか,アニマルパブ(だったっけ)のコスチュームも結局一新ですね。 しばらくはこのシリーズの作品描くんでしょうか。 次号予告では特に触れてませんが,いよいよあやかvs桜でしょうね。 早夜にとっては,こりゃ悲劇ですな。
 武藤鉄先生のは最初に見た時ほとんどインパクトがなかったけど,きちんと読み返してみたらラブラブでけっこう良かったかも。
 Yaski先生に印つけたのは今回が初めて,かな。 いつかフォローしなければと常々思ってたので良かったです。 結構細かい部分の描写がおさえられてるので興味は持ってたけど,肝心のストーリーがもう一つだったような感じで・・・。 今回のは良いですね,・・・ちょっと謎というか理不尽な気がしなくもないけど,まぁこれくらいは許容かな。 個人的には,この先生の小物の描写がきちんと活かせるような作品が出てくるといいのだけど。
 龍炎狼牙先生は言い訳しながらグッズの宣伝(笑)。 4ページではこんなのも許されるという見本(その1)。
 李KPA先生は久しぶり,かな。 衣装がひらひらしてるのはいいんだけど(笑),うーん,なにか足りない・・・。
 最近キャラの表情が良くなったような気がする人参・参先生は,ホラーもの。 ストーリー良くできてるし,暗い色彩を過剰に用いなくても雰囲気出てるのがなかなか。
 B.たろう先生は,4月号の続編。 うーん,もうひとつインパクトに欠けるような気がするけど,ほのぼのしてて個人的にはこういうの好きでして。 これが印つけるとなると△程度かな・・・と思ってしまうのが,現在の評価方法の大いなる矛盾。
 巻中カラー向正義先生は,お姫様凌辱もの。 気丈なお姫様が敵討ちのために服従したふりをするのだけど・・・と,結末はいろいろ考えられますが。 この先生はこういうファンタジーものが良いなぁ・・・と私が思うのは,やっぱりへんにリアリティがあるとこちらが抵抗してしまうからかな。
 後藤羽矢子先生は先月の続き。 なにか展開的にもうひとつかも。 ひねってないわけではないけど,うーん,ちょっと愛が足りないような気がするからかなぁ。 この作品の場合,まぁ仕方ないとはいえるのだけれど。
 いるまかみり先生のは・・・ページめくってから謎だらけじゃ(笑)。 4ページではこんなのも許されるという見本(その2)。
 ZERRY藤尾先生が上手いのはよくわかっているのですが,今回は話のほうで損してしまいましたね。 Yaski先生も,次の大和田新太先生も本質的には似たような作品描いてますから。
 大和田新太先生は初見だけど,上記のようにストーリーの魅力が雑誌内で相殺されたようなかっこうで・・・。
 最後にきりがくれたかや先生。 絵柄とノリが好みなんですよね・・・。 今後の力作に期待したいですが,はてさて。
 さて,来月はU−K先生再登場,しかもカラー。 今後はパピポでも隔月で描いてくれるとうれしいなぁ。

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巫音 月雪
fusetan@mti.biglobe.ne.jp