パピポ 98年11月号


基本情報

発売日 1998年9月29日
表紙イラスト 好実昭博
表紙イラストセルワーク 秋山季映
編集 コミックハウス
発行 フランス書院
定価 330円(税込)
雑誌コード 03849-11


掲載作品

評価  作家名  作品タイトル ページ数  備考
いるまかみり 夏体験  20 巻頭カラー(カラー4p)
龍炎狼牙 魔討綺譚ZANKAN!  20 連載
きみおたまこ 恋心  20 シリーズ(大人の動物園で行こう▽ #2)
逢魔刻壱 Ture Eye  20
土師キューブ とりあえずここはいい気持ち  16 初登場
うげっぱ ひとつ屋根の下――  16
U−K ハッピーのかけら集めよう  20 巻中カラー(カラー4p)
後藤羽矢子 CHIROUの科学  20 連載(シリーズ)
ものぐさうるふ 越谷狂詩曲   4 近況
向 正義 若気の情景  20
藤 悠貴 あなたの声で…  20 第17回C・Y大賞 佳作受賞作

作品タイトルのところの▽マークは,ハートマークの代用です。

評価は私(巫音月雪)個人の心的印象度を段階化したもので,作品固有の価値とは無関係です。
個々の詳細については下の寸評も参照のこと。
評価印は◎>○>▲>△>(無印)の順。
ちなみに,無印が「普通」,▲が「なかなかよい」・・・となっています。



寸評

暫定的総評

 今月は良いですねー。 佳作ぞろいでなかなかの充実ぶりです。
 さて,先月となーんか印の付け方が違うような気もするけど,好みという点では今回のほうがふさわしそう。 競馬とかの予想印の意味も加味すれば,わかってくるんじゃないかな。
 んー,では,巻頭から見ていきましょうか。
 巻頭カラーは,初カラーのいるまかみり先生。 奥手の麻矢ちゃんのために友達の玲子ちゃんは・・・という4P乱交(だよね,一応)もの。 今回はこの先生かわいい女の子を二人も見ることができて良い感じです。 ストーリーも基本的に明るめで,こういう路線でもぜひがんばってもらいたいです。
 龍炎狼牙先生の長期連載はいよいよ大詰め。 次回最終回で様々な運命が決するんでしょうね。
 そして,きみおたまこ先生です。 あやかと桜の二人に迫られる早夜受難の日々が描かれると思われたこのシリーズ,なんと,早夜の想い人登場??  でもこの「先生」って,先月号のイメクラで先生(=お医者さん)「役」をやってたんだよね,常識的に考えて。 いったい何者?  まぁそれにしても,このままではあやか受難の日々か(笑)。
 逢魔刻壱先生のは,魔力を宿す緑眼族(イメージとしてはエルフを想像)の瞳を得るため彼らを狩る人間のハンターが行き倒れたところを,その緑眼族の娘に救けられて・・・てな感じのファンタジーなネタのストーリー。 事情はもうすこし複雑ですが,私の力では要約できなかったし,書いたら核心へいってしまう・・・。 それで感想ですが,画面の淡い感じが良く出てるのだけど,印象としても淡いところに落ち着いてしまいましたか。 いつもだったらこういうストーリーには高めの印つけてるんだけど・・・。
 つづいてパピポ初登場の土師キューブ先生。 公園で彼氏にふられて泣いてるところを鬼教師にみつかって・・・てな感じで始まる先生と女生徒もの。 ストーリーもエッチも過不足なく描けててとても好印象です。 普段はどこで描いてるのかな・・・(注目モード)。
 ひさびさのような気がするうげっぱ先生。 理由はなんだかよくわかんないけど,姉が弟に迫っちゃうストーリー(ネタ的には(男の方の)オナニーもの)。 ドタバタ調でけっこう好きなノリなんですが,私としては。 この話って続いたりするのかな。
 巻中カラーは私のお気に入りU−K先生です。 この先隔月くらいで描いてくれるかなぁ・・・。 これストーリー説明しづらいけど,女子校,体育祭,ボーイッシュな女の子(学ラン着てる)と先生・・・という列挙で想像できますでしょうか。 そういうわけでこれも先生と女生徒もの。 いかにもこの先生らしい設定とストーリーづくり。 こういうのも(それなりに)好きなんだからしょうがない・・・。
 後藤羽矢子先生のは,超耳年増保健医柏山先生が再登場。 遅漏で40分もかかるってのもすごいが(そういうもんなの?),それでイクことがない彼女ってのも・・・(そういうもんなの??)。
 先月の龍炎狼牙先生に続いて,今月はものぐさうるふ先生の近況マンガ。 今月末こそ単行本発売のようです。 で,この近況マンガの感想なんですが,姪の観察日記(?)がなかなかおもしろいですね。 そういえば最近のパピポには気楽に読める(口直し?)短編がないような・・・。
 向正義先生のは先月より1つ低い印だけど,好みでいえば断然こっちですねー。 ストーリーは,他の誰にも見せたりしないという約束で彼氏と撮ったはずのエッチなビデオをネタに同級生に脅されて・・・て感じ。 それでも感じちゃってるところがかわいい(主観)し,オチがgood。 いいなー,こういうのも。
 最後の藤悠貴先生のはC・Y大賞の佳作受賞作。 結果発表は次号に送られてるけど,ひさびさの入賞作ですね,これは。 実際,良くできてますよ。 お話は,人気アイドルを弟に持つ美也は「弟の声」でないとイクことができなくて・・・という姉弟もの。 これだけでもなかなか斬新な感じ。 エッチもしっかり描けてるし(最近の新人には必要条件としてこれが求められてるみたいだけど),なかなか期待できそうな感じです。
 というわけで,今月は無謀にもあらすじをつけながら(誤読があったらごめんなさい・・・といっても,出だしの部分しか書いてないつもりですが)全作品にコメントしてみました。 パピポ読んでる人には関係ないけど,読んでない人にはどうかなーと思って試験的にやってみたのですが。 複数の知人によると,感想だけでもそれなりに楽しめてるらしいですけどね(私もよそで感想を読んだりするの楽しいですが)。 ここへ来られる方すべての目的(?)が掌握できないのがつらいところ。 ・・・今度アンケートのページでも置こうかな。

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巫音 月雪
fusetan@mti.biglobe.ne.jp