「おもて」と「うら」をつなぐ?

クラシック音楽と美少女漫画の共通点


 基本的にくだらない企画,所詮は雑文・駄文のコーナーですので,気楽に読んでくださいね。

 まず,どちらも「様式美」の世界だと思うのですよ。
 音楽にはソナタ形式とかロンド形式といった展開の形式や,音階,音律,協和・不協和の理論などが整えられています。 しかしそんなに形式・理論なんてものがあったら自由な表現ができないんじゃないの? なんて考えもできるかもしれませんね。 でもけっこう枠の中でも多様な表現は可能なんですよ。 しかも,多少の逸脱を認められる強さもあったりして,そういう作品のほうが効果的に思えるんですよね。
 あぁ,今はそういう話じゃなかったかな・・・。
 美少女漫画の様式は,その気になって読み直せばすぐにわかりますよね。 まず効果的にエッチを入れなくてはいけませんね。 そのため女の子を効果的・魅力的に見せる工夫がされてるはずです。 必ず前半に女の子の全身ポーズが入ってる気がしませんか?  ついでにいうと,コマ割りの仕方も,ストーリーの比重よりも女の子の表現に重点を置いてるように見えませんか?  なーんて邪悪に(?)読んでいくと,どれもこれも同じに見えて・・・こないかなぁ。 まぁこちらも,そういう枠内で多様な表現可能,同様に多少の逸脱も効果的に見せることができるはずです。
 でもどこの世にも,この枠(様式)を「不自由」ととらえて打ち壊そうとする人たちが現れるんですよね。
 クラシック音楽においては,「現代音楽」とよばれるジャンルに入る音楽がそうなんです(クラシックなのに現代音楽・・・知らない人にはナゾな世界だよなぁ)。 例えば無調音楽というと音階の破壊なんですけど・・・,うーん,なんかメロディがないんですよね,いわゆる現代音楽には。 なんか音響の世界。 偶然性の音楽なんて,主体(個人の美観とか)を放棄しちゃうんですよ(あやしいけど)。 はっきりいって意味不明な世界。 私が時々思うのは,こういうのって音楽なのかなぁ・・・ってことなんです。 つまりこれらが破壊した(彼らに言わせれば時代遅れの)様式こそ,「音楽」だったんじゃないのかなぁ・・・と。
 などと専門外のみなさまにお話したのは,「ハイエンド系」への牽制です。 まぁ今のところ実態不明の概念だけど,美少女漫画批評界で最近話題のこの概念,私なりにはこういうことではないかと危惧してるので,ちょっとこんなこと書いてみたのでした。 まわりくどかったかなぁ・・・というか,きっとクラシック音楽の例が理解されないのね(笑)。

 その他思いついた共通点。
 売り場が専門化してる,つまり客がオタク(笑)。 興味ない人間にはなんか近づきにくいよねぇ。 あ,それと集まって来るのは男ばかりとか(クラシックも女性リスナーは意外と少ないんです)。
 他には,ある程度の年齢にならないとわからないとか。 きっと高度な感情表現が埋め込まれているから・・・なわけないよなぁ(笑)。
 なんか,もはや自爆ネタっぽいので,このへんで打ち切りましょう。 ほかにも何かあったような気がするんだけどなぁ。 ネタをあたためてるうちに忘れてしまった(笑)。


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巫音 月雪
fusetan@mti.biglobe.ne.jp