クラムボン

clammbon 2007 "tour Musical"

2007年6月28日(木) 新潟LOTS


ミト、短髪で登場

 ちょうど1年ぶりの新潟公演で、会場も同じ新潟LOTS。しかし、お客さんが少ない。キャパの半分くらいか? もしかすると「1ヶ月後フジロックに出演するから今回は観に行かなくてもいいかな」と思った人が多かったのではないでしょうか?
 5月にリリースした新作Musical」をひっさげてのツアーなんですが、私は仕事が忙しくて、CDを聴けないままライブに臨んでしまいました。ま、「CD聴いて予習してからライブを観ないと、曲が分からなくてつまらない」なんて言う人はよくいますが、私はそういう発想は嫌いなので、真っさらな状態で新曲をライブで聴いてみるのもいいかな、と。
 ステージに登場したメンバーを見てビックリ。ベースミトがあのサラサラ長髪をバッサリと切って、短髪になっている! 本人は「客席から18歳って声がかかった」とご満悦でしたが、まぁそれはホメ過ぎだろう(笑)。


演奏は絶不調

 見た目の変化はともかく、肝心の演奏はどうかと言うと・・・クラムボンって、こんなに演奏下手だったかな???
 ドラム、ベース、ピアノ、それぞれの演奏は普通だと思うんだけど、アンサンブルがバラバラ。特にミトベースが他の2人と全然かみ合っていない感じがした。
 ミトは4日前(札幌のツアー初日の前日だ)に2人目の子供が産まれたそうで、ツアー前のリハーサル時間がとれなかったのかな?とか、今はライブよりも子供のことで頭が一杯なのかな?とか、好意的に解釈できなくもないけど・・・。ともかく、クラムボンならではの、呼吸するようように自然に音を重ね合う3人のアンサンブルは、この日は全く聴けなかった
 ミトは「フジロックのクラムボンの次がBATTLES、2つ前がtoeホワイトステージをずっと入場規制にしよう!」と張り切っていたけど、こんな演奏をしていたのでは、耳の肥えたフジのお客さんは逃げてしまいますよ。


カラオケのアンコール

 そんなわけで、迫力不足の演奏のまま、本編は終了。アンコールでは、ドラムの伊藤大介氏が珍しくサングラスをして1人で登場。ドラムセットには向かわず、ステージ後方の機材をスタートさせると、なんと4つ打ち打ち込みビートが流れ出し、DJ DAI(笑)こと大介氏がぎこちなく踊り出す(笑)。
 そして、ニューウェーブ風のダンスサウンドの中、郁子ちゃんミトサングラスで登場し、ミトメインボーカルで歌い出した。新作収録の“Bass,Bass,Bass”という曲でしたが、なんだよこの曲(笑)。宴会の余興じゃないんだからさぁ。
 本人達も「今まで生演奏にこだわって演ってきたのに、いきなりカラオケかよ!?」と笑いながらMCしてましたが、確かに何をしたいのか、さっぱり分からん。特に下手なボーカル自己満足に浸っているミトよ。お前の気持ちが俺には分からないよ。
 本来のフロントマンである郁子ちゃんPolarisOhanaでの活動を広げてしまって、彼女にとってはクラムボンも「所属するバンドの中の一つ」になっているのかもしれないので、ミトが「自分が頑張らねば」と張り切るのは分かるのですが・・・。
 ボーカル以外のメンバーが歌いたがって、そのために自前で曲も作ってしまう、というのは、バンド解散またはメンバー脱退の予兆として、よくあるパターンだと思うんですよね〜。今回のバラバラな演奏を聴いていると、マジで解散を感じてしまった。
 新潟公演の演奏がたまたま不調だったのかどうか、やはりフジロックもう一度観て確かめるしかないですね。

 



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