SPEED

TOUR 1999 REAL LIFE

1999年8月2日・3日 新潟市産業振興センター


子供だらけの2DAYS

 新潟2DAYS、2日とも行ってしまいました・・・しかも、フジロック3日間に引き続きですからねぇ。とてもサラリーマンの生活とは思えない(笑)。
 1年ぶりの全国ツアーで、新潟は初。会場は新潟では最大のキャパのある産業振興センターでしたが、客は見事に子供ばっかり。子供連れではない「大人」では私は最年長だったかも(笑)。東京ドームとか首都圏の公演だと、普通のライブの客層+子供みたいな感じだけど、地方公演はオッサンにはちとキビシイかもしれない。しかし、そんなことは気にしてはいられないのだ(笑)。


これって角松バンド!?

 このままではただのアイドルオタクみたいなので、ここからはD.U.B. Web Siteらしいレポート。
 ライブは“Breakin' out to the morning”でスタート。去年のツアーメンバーとはドラムが違うという情報(提供:秋保太郎氏)を得ていたのですが、演奏が昨年とは明らかに違う。そして2曲目の“RAKUGAKI”で「このベースの音はまさか」と目を凝らすと・・・なんと青木智仁だ! そして隣にいるドラムは江口信夫じゃないですか! 要するに角松敏生バンドのリズム隊であり、日本のトッププロ
 バンドは今年はパーカッション無しでしたが、コーラスのMelody Sextone(SPEEDのシングルでもすごいフェイクを聴かせる女性シンガー。GTSのメインボーカルでもある大物)、トランペットのYokan(元ビブラストーン)、ギターの梶原順(この人も元角松バンド)など、豪華なメンバー。
 早い話が「SPEED、角松バンドをバックに歌う」みたいなライブでした。特に“Body & Soul”のラストで、SPEED が衣装替えで引っ込んだ後、Melody Sextoneが歌いまくるパートは凄かった。演奏もノリノリで、やはり大人しくバックに徹していられるメンバーではないという感じ。
 ちなみにメンバー紹介では江口氏は「エミー」、青木氏は「アミー」と呼ばれていました(笑)が、多香子ちゃんがこの2人を思いっきり間違えてしまい、紹介やり直しなんてハプニングも2日はありました。神様みたいなミュージシャンに向かってなんという失礼なことを・・・


全てが一流のクオリティ

 今回はアルバムリリース無しでのツアーなので、シングル曲中心の内容。もっともシングルが既に10曲あって、各人のソロもあるわけですから、それだけでもかなりのボリュームになりますわね。
 今回のツアーの目玉はやはりソロの曲。ステージ前半で、Eriko with Crunch、多香子、Hitoe's 57 Move、Hiroと1曲ずつ披露しましたが、やっぱり多香子ちゃんの“My First Love”には脱力。作曲が河村隆一というせいもあるけど、あの曲の時だけは明らかに空気が違う。正真正銘のアイドルのコンサートだったなぁ。まさか青木さん達も河村隆一の曲を演奏することがあるとは思っていなかっただろう(笑)。ただし、歌は下手ですが、多香子ちゃんの人気は絶大でした。
 残念だったのはHiroが新曲の“As Time goes by”しか歌わなかったことで、“見つめていたい”(名曲)も聴きたかった。
 とにかく今回は「アルバムのコンセプトをステージで再現」という演出の必要がなかったので、音楽面で勝負という感じで、バンドとしての一体感すら感じられました。PAの音響も昨年のツアーより格段に迫力アップ。曲のアレンジも色々工夫してあったし、ミュージシャンにもかなりの自由度が与えられている感じで、特に江口氏のドラムは叩きまくり、仕掛けまくり。
 子供ばっかりの客にはもったいないようないい演奏でしたが、子供の時から上質な音楽に接することは大事なことです。一流の演奏、一流のボーカル、一流のダンスと、日本芸能界の最良の部分を見せつけられたようなコンサートでした。

 



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