underworld

2002年10月25日 幕張メッセ


新潟発、山形経由、幕張行き

 2年ぶりのアンダーワールド来日。しかし、東京公演の10月25日が山形出張になってしまったので、チケットは買っていませんでした。しかし、「山形新幹線で直接行けば、ギリギリ間に合うな」と気づき、急遽Yahoo!オークションでチケットをゲット。前売6000円のチケットを7000円で入手しました。完売チケットでも手に入るなんて、便利な世の中になったもんです。
 今回は、リッチー・ホーティンのDJもあるので、アンダーワールドのライブは20時30分スタート。山形での仕事が16時に終わる予定だったので、16時16分の新幹線に乗れば、20時には幕張に着けるなと踏んでいたのですが・・・結局仕事が終わったのは16時30分。予定より1本遅れの新幹線になってしまいました。


20分遅れで幕張メッセ到着

 幕張メッセ到着は20時50分頃。開場から2時間以上経つのに、駅からメッセへ向かう人は結構いるし、ダフ屋も沢山いる。「開演時間を過ぎるとダフ屋は投げ売りする」というのは本当だろうか、と確かめてみたい気もしましたが、会場の中から“cowgirl”が聞こえてくるので、フロアへ急ぐ。
 そして、フロアへ入ると同時に、曲は“Rez”へとチェンジ。最初の20分くらい見逃してしまいましたが、この瞬間に間に合って良かった・・・。


完成の域に達したステージング

 ステージの左側にリック・スミス。一昨年のELECTRAGLIDEの時より、ミキサー卓が一回り大きくなったような印象でした。そして、右側にはカール・ハイド。ボーカルはもちろん、卓の操作も結構手伝ってましたが、今回はギターを弾く時間が多かったですね。珍しく「ギターソロ」を弾いた曲もありました。彼らはボコーダーを多用しますが、ギターをボコーダーの入力元(キャリア)として使っているみたいでしたね。
 映像スクリーンは、ステージ両側に2枚、ステージ後方に照明セット兼用で1枚。会場中央部にはスクリーンを横に3枚並べてセッティング。今回は映像は結構地味というか、ほとんど照明の一部のような感じでした。多分、TOMATOの映像スタッフは来てなかったんじゃないでしょうか? お得意のタイポグラフィーは炸裂せず。
 しかし、サウンドはめちゃめちゃ調子良かった。新作、旧作を織り交ぜた選曲で、もちろん“Born Slippy”での盛り上がりは凄いけど、新作“A Hundred Days Off”からの曲でも、見事にフロアを盛り上げる。新作CDは素晴らしい出来だったけど、ライブでは、更にフロア向けに再構築して、踊らせてくれました。
 過去のライブやDVDでお馴染みの曲も、異なる構成でプレイしていたので、本当に彼らはステージ上で曲をリアルタイム・ミックスしているのだなぁ。そう言えば、"Born Slippy"でシンセ・リフをまだ早いタイミングで一瞬流したミスもありました。卓のミュートボタンを押し間違えたのだろうけど、それだけ自由度の高いライブを行っているということですな。
 アンコールラストはやはり“Moaner”。これはお約束化しつつあるような気もしますが、照明のフラッシュと共に襲いかかるあの曲の破壊力は相変わらずスゴい。


フジロック出演を望む

 横綱相撲、王者の風格とでも言うべきか、完成度が高すぎて危なげないのが玉にキズかもしれません。「フロアからの使者」ダレン・エマーソンがバンドを去り、既にチャレンジャーの立場ではなくなってしまった彼等ですが、ダンス・ミュージックへの愛情を失わない限り、2人組になっても大丈夫ですね。是非、夏のフジロックでまた観たいです。

 



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