WIRE00

2000年9月2日 横浜アリーナ


12時間レイヴ

 今年も横浜アリーナで開催された巨大レイヴWIRE。去年は20時開演でしたが、今年は18時開演ということで、オールナイト12時間の長丁場のイベントでした。
 2回目ということで、去年の問題点はかなり改善されてまして、入場もスムーズ(開場20分後には行列はなくなっていました)で、飲み物、食べ物も十分用意されていました。ただ、ミネラルウォーター350mlで500円は高い(笑)。
 会場内の機材もパワーアップ。ステージは昨年同様、アリーナの両端にDJステージとLIVEステージが設営され、PAスピーカーは各ステージサイドに4セット。去年はアリーナを囲むように8セットのスピーカーがありましたが、今年のセッティングの方が音量が均一にキープされていたと思います。
 アリーナ上にフライングされた照明の配置も絶妙で、空間デザインもワンランクアップという感じでした。
 映像はピエール瀧も参加するプリンス・トンガが担当。TOMATO系のVJとは正反対のチープな画像の反復は、なかなか中毒性高し。


電気グルーヴは今年も不発

 メンバーの顔ぶれは去年に比べると地味と言えば地味。

18:00〜19:20 DJ TASAKA (DJ)
19:20〜20:40 CLAUDE YOUNG (DJ)
20:40〜21:10 BEROSHIMA (LIVE)
21:10〜22:30 HELL (DJ)
22:30〜23:00 ZOMBIE NATION (LIVE)
23:00〜00:20 SVEN VATH (DJ)
00:20〜00:50 電気グルーヴ (LIVE)
00:50〜02:10 WESTBAM (DJ)
02:10〜02:40 THOMAS SCHUMACHER (LIVE)
02:40〜04:00 石野卓球 (DJ)
04:00〜05:20 田中フミヤ (DJ)

 クロード・ヤング以外の海外勢はほとんどがドイツ系。初めて聞く名前が大半ですが、DJプレイの調子はすこぶる良い。テンションの落ちることのないプレイには、踊らずにはいられない。
 反対にライブの方は全体的にイマイチ。ZOMBIE NATIONはエイリアン系の扮装で楽しませてくれましたが、他はライブならでは、という部分が希薄。音圧ではアナログレコードにどうしても負けてしまうので、リアルタイム性で勝負してほしいところです。
 そして、問題は電気グルーヴ。去年はPAのトラブルで音が小さいという、ライブ以前の問題で敗退という感じでしたが、今年も彼らのパワーを100%出せてはいなかったと思う。
 春のツアーと同じことをやってもしょうがない、ということだったんでしょうが、曲の要素を小出しにして、盛り上がる直前で寸止めにしてしまうような構成で、なんだか予告編だけを30分聴かされたようなライブでした。ピエール瀧のアホアホパワーも控えめで、あれだったら卓球のDJプレイと大差ない感じ。
 イベントとしては非常にいいイベントだったんですが、電気のライブが今年も不完全燃焼だったのが、本当に心残りです。

 



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