1月10日(日)

今日は元旦。一月一日。


ヘンヘンの前情報によると、スペインは1月1日は何もやっていない。食べ物屋も何もない。


・・・・・はずだった。




ところが、




やっぱり、やっていたのですよ。

まず、朝のお散歩でバーに入る。
飲み物込みのサンドイッチ定食を頼む。
サンドイッチはモチロン、ハモンセラーノ(生ハム)を挟んでいる奴。
葡萄酒でホロ酔い加減。この定食、どんな飲み物でものみ放題。知っていたら、もっと葡萄酒を飲みつづけていたのに・・・。




まあ、今日は元旦、初詣よろしく、バルセロナのカテドラルに直行。
そこで、ステンドグラスや教会内部の飾り付けの荘厳さに驚いて、やっぱり、キリスト教でもカトリックはかっこいいな。キリスト教の信者になるなら、どうしてもカトリックだな、なんて、しょうもないことを考えた。



ジーっと教会の雰囲気を堪能しながら座っていると、一人の白い衣をまとった神父様が、やおらマイクの前に立ち、「もろびとこぞりて」を歌い始めた。



オーーーー!!これぞ、これぞ、ミサというものであるか。(生まれて始めての経験である)敬虔にミサに参加したかったが・・・。


しかし

クリスマスの「もろびとこぞりて」なのである。楽しいではないか。嬉しくなるではないか。重々しいほど荘厳な教会の中で、突然、ハイになってしまうじゃあないか。
「クリスマス=赤い鼻のトナカイさん=サンタさん=プレゼント」の思考回路しか持っていないドゥニャンとしては・・・。


その後、ハレルヤを何度も何度も繰り返す歌が続いて、歌を唄う神父様よりもっと立派で金色の衣を纏ったえら〜いお坊さんの説教と相成った。
スペイン語で聞いても、なんだか「もろびとこぞりて」に当てられて、霊験あらたかな感じがしないので、席を立った。


すると、向こうから黒い衣装を着た、太っちょの親切そうなおばさまたちが、ドゥニャン一家に赤いカーネーションを一輪ずつ配って歩いてくれる。
これは、これは、ありがたい。
お正月のお年玉ですね。




と、思ったら、

一輪100円だよ〜。と、しつこく要求された。

よく、周りを見てみると、誰もカーネーションを持っていないわけだ。


なんだ。ただの物売りかと思い、残念ながらカーネーションは返した。



いいお正月だった。








お昼はパンズというチェーン店で、やっぱりハモンセラーノのサンドイッチを食べたり、軽いスナックを食べて終わる。
夜は朝もお昼も結構高くついたので、仕方がない、安く行こう!!
と、言うわけで、一人1250円のバイキングに行った。そこは2種類のパスタとカチカチになったピッツァが2種類。あと10種類ほどのサラダがあった。
飲み物はアルコール類はお金を取る。じゃあ、いらない!と、コーヒーで我慢した。


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