2000年5月1日(月)

おとついまで夏のような陽気の日が続いていた。最高気温27度。
日照時間も長い。夜9時30分になるまで西側を向いている我が家は直射日光に見舞われる。
あついよぉ〜〜。
買って来たミネラル・ウォーターがみるみるうちになくなっていく。

ところが!!
今日はたったのプラスの2度。夜にはマイナス2〜4度にまで下がるという。
この落差。
厳しい気候といって差し支えないだろう。もう5月になったので、公共の集中暖房が切れた。家の中では一日中デロンギのヒーターをたいている。
日の光は春のものだが・・・。外に出ると、おおさむ〜〜。

ところで、この気候の厳しさに負けないのがロシアン商法。
凄いのをドゥニャンは見てしまった。
近くのスーパーマーケット「セジモイ・コンチネント」では、ルイ・フェロー、ウンガロ、マックス・マーラー、ケンゾーそしてトラサルディなどの高級衣料品が売っている。
2月頃から、このセジモイではセールに入った。
まずは30%オフ。それでもこうした高級品は高い。
一着、4・5百ドルは軽くする。見てるだけ〜〜〜。

でも、3月には50%オフ。そろそろ触手が動きはじめる。
いいかなぁ。これ、買ってみたいなぁ。
と、洋服を見回してみる。ただし、ロシア人の体型と悲しいかなドゥニャンの体型にあまりにも大きな違いがある。どちらがどうということは、この際、問題にしないことにする。
ただ、違うのである。

4月に入った。製品は総べて70%オフ。
なぬ〜〜!!
少々、サイズが合わなかろうが、何であろうが、ちぃとは試してみるべし!!洋服に合わせようぞ、この短身太躯を・・・。
これぞ!!と思う洋服をしりから試着してみる。

あったあった!!
ドゥニャンに合うのがあった!!
トラサルディの素敵な上着とミニスカート。ロシア人のミニスカートはとってもとっても短い。
だから、ドゥニャンがはくとちょうど、膝上になって上品なのであ〜る。
なかなかイケル!!

ドゥニャンはすっかり正札の70%引きだと思っていた。
安いなぁ。鼻の下が随分伸びて、嬉しくって仕方がない。

ところが!!更に更にさらに・・・・。

なんとそんな値段ではない。支払う時になって驚いたことには、50%オフの値段の70%オフだったのである。
どんな値段??
トラサルディのスカート・・・(日本でも高いと思います。)それが、なんと5000円なり。

これって、マジ??
気候と同様、ロシアのディスカウントはすざまじい。


反対のケースはどうだろう??

上の娘はこの2年間、ロシアの学校で良くやった。このところの暑さも手伝って、夏服を買ってやりたくなった。こちらで初めて買うブランド物。
「ナフナフ」というメーカーである。
可愛いピンクのカーディガンが1680ルーブル(6800円)で売っていた。2週間前にゾーリッツァとお母さんそしてなつめとドゥニャンが町の中央へでかけた時に、見ておいた値段だった。

それを昨日買いに行くと、ほとんど10枚以上あったそのカワイイのがなくなって、たったの一着残っていただけ、しかも値段は2580ルーブル(1万円)に吊り上っていた。 売れるとなったら、殿様商法。強気だぁ!!
いくらでも値段を上げる。それが国際的に認知されているブランド物だとしても・・・である。
そして、売れないとなると50%オフの70%オフ。

これぞ!ロシアン商法であった。

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