1999年3月3日(日)
配役:
指揮:A チスチャコーフ
演出:ヴァシーリエフ、1幕2場はイヴァノフ版を一部使用
台本:A.アガミロフ、V.ヴァシーリエフ
1幕1場はボリショイらしく豪華な舞台装置と衣装が光っていたが、道化が登場しないのが物足りない。1幕2場はイヴァノフ版を残しているけど、王がマントを脱ぐと悪魔に変身というのは、唐突すぎるし、めりはりがない。王子は長身でジャンプも大きくとても光っていたのが今回の収穫だが、そのためか白鳥がかすんでしまった。さらにパドドゥではヴァイオリンのソロが黄金の絹のような素晴らしい音色による演奏をしたため、ついオーケストラに目がいってしまった。2幕1場は、白鳥=姫がグリゴローヴィチ版でのロシアの王女の踊りの曲で登場するが、それまでの各国の王女の踊りよりもりあがらない。そのうえなんとなく王が悪魔に変身してなんとなく連れていってしまう。2幕2場も悪魔がオデッタをくどいたり、王子が悪魔にお願いをしたりとなんかへんな筋。最後に二人が愛を優先させて死ぬことで他の白鳥たちの魔法が解けるというのは本来の筋らしいが、いままでの版よりいいところって?あと何回か見てみないとわからないけど、ハテナの演出でした。
モスクワの劇場1998-1999に戻る
ぜいたくはすてきだに戻る
モスクワどたばた劇場に戻る