ボリショイ劇場 ジゼル


2002年12月18日(水)

配役
ジゼルアンナ・アントニチェヴァ
アルベルトヴラディーミル・ニパロージニー
ベルタ(ジゼルの母):スヴェトラーナ・モレヴァ、
バチルダ(アルベルトの婚約者):マリヤ・ヴォロディナ、
公爵(バチルダの父):リナト・アリフリン、
ヴィリフリード(アルベルトの護衛):アンドレイ・メラーニン、
ガンス:アレクサンドル・ポポフチェンコ、
ミルタナタリヤ・マランディナ
ジゼルの友だち:ユリヤ・エフィーモヴァ、オリガ・ステブレツォヴァ、アンナ・ツィガンコヴァ、オリガ・スーヴォロヴァ、リュボーフィ・フィリッポヴァ、ネリ・コバヒゼ
二人のウィリー:アンナ・ツィガンコヴァ、オリガ・スーヴォロヴァ、
収穫祭のバ・ド・ドゥ:ジュ・ユン・ベ、ルスラン・プローニン

指揮:パーヴェル・クリニチェフ

演出:ユーリー・グリゴローヴィチ。 コラッリ・ペッロ・プティパ版を利用

舞台装置:シモン・ヴィルサラッゼ




ヴォロチコーヴァのジゼル、イヴァンチェンコのアルベルトというマリインスキー組のはずが、アントニチエヴァに。
ロシアに住んでた時(1998-2000)と同じく、主役が変更になるとなぜかアントニチエヴァになる。
10月に大阪でみたフリギヤ(スパルタクス)を好演したから、この二年でうまくなっていることを祈りつつみた。

でも彼女は一幕のはじめからおわりまで「変わらないジゼル。」気が狂う前も後も同じ調子でやや病的なまま。

ニパロージニーはきれいな王子。これまた10月に大阪でクラス(スパルタクス)を演じるのを見つつ、「彼は悪役より根っからの王子なんだけど」と思ったがそのとおり。 派手さや大げささはなく、バレエで物語る正統派。

収穫祭のベとプローニンはそれなりで水準以上だけど、おとなしい。

ヴァシーリエフ版の華やかな衣装にくらべると、重くちょっと古臭い舞台。

新ホールは暖かく華やかで、シャンデリア、天井画もふくめてとってもいい雰囲気。 やや間口が狭く(2メートルくらい?)、客席も三階建てで、こじんまりしているけれど、貴族的。ブルジョワの金ぴかな成金趣味ではなくよかった。
舞台そのものは堅めの木が使われていて、傾斜がきついので、踊りにくいという人がいる一方(ウヴァーロフ、岩田守弘)、平気平気という人(ニパロージニー)もいる。
見た感じでは、狭くてバレリーナ同士がぶつかりそう。

席は二階(ベリエタージュ)で、まあるい感じがきついので、舞台に近い両端半分(20席くらい)にすわると舞台は半分しか見えない。
席のせいか、音がかなりこもって聞こえる。


モスクワ・ペテルブルクの劇場に戻る

ぜいたくはすてきだに戻る

モスクワどたばた劇場に戻る