2002年12月18日(水)
指揮:パーヴェル・クリニチェフ
演出:ユーリー・グリゴローヴィチ。 コラッリ・ペッロ・プティパ版を利用
舞台装置:シモン・ヴィルサラッゼ
でも彼女は一幕のはじめからおわりまで「変わらないジゼル。」気が狂う前も後も同じ調子でやや病的なまま。
ニパロージニーはきれいな王子。これまた10月に大阪でクラス(スパルタクス)を演じるのを見つつ、「彼は悪役より根っからの王子なんだけど」と思ったがそのとおり。 派手さや大げささはなく、バレエで物語る正統派。
収穫祭のベとプローニンはそれなりで水準以上だけど、おとなしい。
ヴァシーリエフ版の華やかな衣装にくらべると、重くちょっと古臭い舞台。
新ホールは暖かく華やかで、シャンデリア、天井画もふくめてとってもいい雰囲気。
やや間口が狭く(2メートルくらい?)、客席も三階建てで、こじんまりしているけれど、貴族的。ブルジョワの金ぴかな成金趣味ではなくよかった。
舞台そのものは堅めの木が使われていて、傾斜がきついので、踊りにくいという人がいる一方(ウヴァーロフ、岩田守弘)、平気平気という人(ニパロージニー)もいる。
見た感じでは、狭くてバレリーナ同士がぶつかりそう。
席は二階(ベリエタージュ)で、まあるい感じがきついので、舞台に近い両端半分(20席くらい)にすわると舞台は半分しか見えない。
席のせいか、音がかなりこもって聞こえる。
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