スタニスラフスキー&ネミーロヴィチ=ダンチェンコ音楽劇場 ドンキホーテ


1998年11月20日(日)

配役

キトリ:ナターリア・レドフスカヤ、バジル:ドミトリー・ザバブーリン、ドン・キホーテ:ゲオルギー・シャトゥィレフ、サンチョ・パンサ:バレリイ・コズロフ

指揮:ゲオルギー・ジェムチュージン

演出:A.チチナッゼ

音楽:L.ミンクス




2幕目のジプシーの人形劇がボリショイ劇場と違ってなかった。サンチョ・パンサの役割がボリショイでは真面目なドンキホーテの介助役として現れるが、ダンチェンコのサンチョは太っちょの3枚目役で笑わせてくれる。

キトリがとても生き生きと十分な技能を見せてくれた。素晴らしいグラン・パ・ド・ドゥ。
しかし、ボリショイバレエはバレエを越えて、スペインの香りとドンキホーテの一途な悲しみと面白さを表現し、物語を堪能させてくれたのに対し、今回のはバレエを見に来ている感じ。表現という意味では一歩も2歩もボリショイに譲るのかもしれない。
しかし、レドフスカヤのキトリとザバブーリンのパ・ド・ドゥは、華やかで素晴らしい。2幕目の最後、レドフスカヤがザバブーリンの腕に飛び込んでいくところで、リズムが合わず、失敗と言う場面もあった。息の合ったコンビでも失敗することもあるのだなぁと妙に感じ入ってしまった。


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