1999年4月16日(日)
指揮:ゲオルギー・ジェムチュージン
演出:ブルメイステル
一幕のオデットは振りが小さく、萎縮している感じで周りのソリストや群舞に食われてしまっているのが否めなかった。
しかし、2幕目の黒鳥になるや否や、その存在感を見せはじめ、輝きわたってくる。いつもながら、ダンチェンコ劇場の2幕目からの振り付けは素晴らしい。それにロートバルトのヴラジーミル・キリーロフが妖しくも美しい悪魔ぶりを披露してくれる。 なにかしら、妖しい華を感じる悪の贅沢さが華々しく彼には感じられる。素晴らしいバレエ・テクニックと共にその肢体や雰囲気が毒々しく且つ振りまかれる。
全体として、やっぱりダンチェンコの白鳥の湖は、完成された作品であるように思う。
いつ見ても説得力と満足感を感じる。
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