2000年にホテル「プラザ・アテネ」に移転しました。
2013年にホテル「ムーリス」に移転しました(「プラザ・アテネ」改装のため)。
電話01-53-67-65-00 Fax:01-53-67-65-12
住所:25 av. Montaigne 75008 Paris (パリ8区、ホテル・プラザ・アテネ内)
休み:土曜、日曜。
ドゥニャンの鶴の一声で突然パリへ旅行することになった。
せっかくだから、とミシュラン三つ星を味わうべく電話をかけるが、ガニエールもタイユヴァンも夏休み。
第3候補がアラン・デュカス。出発の10日前ながら、予約とれました。子ども連れでももちろんOK.
エッフェル塔が間近にみえる地下鉄トロカデロ駅から石畳の街路坂を歩いて7分。
やってきました食の殿堂へ。
エレヴェーターで2階にあがると、3つの部屋にわかれている。
わたしたちが案内されたのは、大きな窓のある書斎風の部屋。
しかもこのレストランが広告でも使っている、正面一等席!!!
(その後、ジョエル・ロビュションのあったポワンカレ通りのお店から、ホテル・プラザ・アテネに移転しました。)
大人二人がコース「ブリア・サヴァラン」。
子どもはアラカルトで前菜、メインを一品ずつシェア。それにデザート。
アミューズ1 ◎一口パイ
中にほうれん草のソテーがはいっているパイ。
さくっと軽い、でも食後感がどっしりある不思議な食べ物。
アミューズ2 ◎鳥のコンソメのポタージュ
金色の蓋のついた小さな銀の器。中は何かと開けてみると、お世辞にもおいしそうには見えない灰色のどろりとした液体。
前菜 ◎ランド産鴨のフォアグラ トリュフソース
かなり塩と胡椒がきつく、こんな料理が続いたらどうしよう、というのが正直な感想。
マッシュルームのムースがふんわり上にかかっていた。
コース料理の前菜1。フォアグラとどっしりと鎮座したまわりに、りんごのソテとあさつきが添えられている。
あっさりしたジュレはなにでできているのか?
フォアグラは生っぽく、それがこたえられない人と耐えられない人と分かれました。
前菜 ◎「赤脚」ざりがに
コース料理の前菜2。真っ赤なざりがにの胴体が十時に交差。トマトソースがけ。
運ばれてきただけで香りがプーンと漂う。うまくソテしてあり、プリッとした食感。
素材のよさがストレートにわかる料理。
前菜 ◎パイでくるんだパテ
アラカルトの前菜。パテの中味は家禽とフォアグラ。それにでかいトリュフが入っている。
フォアグラと家禽(うさぎ?)がみごとに調和。トリュフももぐもぐ味わえるほど大きいし、
それがパイでくるまれているときてはおいしくないはずがない。
メイン 魚 ◎舌ひらめの「小船」
コースのメイン1。見かけは小さいが厚みがあるので食べごたえある舌ひらめ。
白ワインソース、きのこのソテ、ヘーゼルナッツ、柑橘系果物の皮が添えられている。
おっとりとしたおいしさ。食べるごとに旨くなる。
メイン 肉 ◎鳩
コースのメイン2。定番のサルミソース。鳩なのに肉厚でふっくら。
これも素材のよさがわかり、食べるごとにおいしい。
メイン ◎牛 脛肉のオッソ・ブーコ
アラカルトでとったメイン。
骨髄の中味がなんともいえないミルキーなおいしさ。
肉は肉で、煮込みに煮込んで味のエキスを凝縮したおいしさ。
フランス料理の肉料理の醍醐味を味わえる一品。
アラン・デュカスは地中海風フランス料理を得意とするというので、
イタリアからきたこの料理がつぼにはまっているのは偶然ではない。
デザート ◎マンゴーのロティ
マンゴーの上にアイスクリームと薄切りのパイナップル。
デザートといっても大きな一品。マンゴーも単なるトロピカスフルーツではなく、
魚や肉と同列の食材として扱われている。カクテルをかけたアイスとの相性も抜群。
デザート ◎カシスのシャーベット
クリスタルの小さなボールに真っ赤なカシスのシャーベットが乗り、その上に生のイチゴとイチジクが落っこちそうになるくらい、盆栽の松の枝のように乗っている。壮観な大作である。
色目とは違ってカシスのあっさりしたシャーベットの上にある果物では実はコッテリ気味のイチジクとが合う。でもそれだけでは何と言っても外観が・・・。イチゴの美しいつややかな赤さがカシスの濃い目の赤、イチジクの皮のくすんだ赤にグラデュエーションを添える。このあっさり系のデザートの後はもっとこってり系が更に食べられる。
デザート ◎オランダいちごのフロマージュブラン
円錐形のグラスに下は真っ白のフロマージュブラン。そしてその上には一面に野いちごの小さな実。ヨーグルトにこくを加えたような下地に野苺。美味しいのに決まってます!!いくら食べても食べ飽きない。もっと食べたいし。可愛らしい。
デザート ◎スパイスの効いた蜂蜜とカラメル・ソースのアイスクリーム
スパイスの効いたドーナツ型に盛られたアイスクリームの中央に苦みの勝ったカラメルソースがトロリ。その横にはカラメルソースと蜂蜜を絡めたアイスクリーム。クリームたっぷりの普通のアイスクリームにべっ甲色の透き通った飴細工が飾られている。
どれをとってもちょっとずつ違うバリエーション。同じような素材なのに、違ったインパクトを持つ。あっちこっちと思ってスプーンを迷わせているうちに一皿平らげてしまう。
メモ
ミシュラン3つ星5つフォーク。ゴーミヨでも19点。シャンペラール(Champerard)でも8店ある最高点店のうちの一つ。