BRONZEル・ジャルダン・デ・サヴール

電話03-3542-2200 住所:中央区銀座6-16-11 

1998年4月23日 (訪問時は南青山でしたが、上記住所に移転しました)


 

トロワグロなどで修行し、ミッシェル・ブラと親しい中澤シェフの店。

地下鉄外苑前駅から外苑西通りを青山霊園の方へ歩いて10分弱。
木曜の夜、他に4組のお客さんがいました。いずれも様々なフランス料理店を食べ歩いた上でこの店を選んでるという感じのカップル。

今回は6500円のコースをカウンターでいただきました。
 


アミューズ
◎魚のリエット

パンの上に黒鯛、まとう鯛などの頭の部分の肉に少量のバター、クリームを混ぜでつくったリエット。ねぎとシナモンがぱらりとふってある。カマの肉はそのままでもおいしいが、それをもっとおいしくするという料理の醍醐味をみせてくれる。あえてたとえればネギトロみたい。でもシナモンが陰ながらうまく効いていて日本料理の枠を完全に超えている。とても印象的で、アミューズから驚かせてくれました。なお、使う魚はその日によって変わるそうです。
 

前菜
◎仔うさぎのコンポートとフォワグラのゼリー寄せ しめじ茸のコリアンダー風味添え

フォアグラを仔うさぎでつつみ、円柱状のゼリーよせにしたもの。つけあわせにはアスパラとコリアンダーシードをまぶしたしめじ茸。うさぎとフォアグラは前菜としては標準的な味。つけあわせの野菜たちとコリアンダーの組み合わせがよかった。意味もなくハーブを使った料理が多い中、中澤シェフは食材との相性をしっかりと考え、効果的に仕上げている。
 

メイン:魚
◎黒鯛のポワレ

黒鯛の上にはシブレット。付け合わせはじゃがいものニョッキにゆがいたねぎ、揚げたれん根を乗せたものにヴィネガーソースを合わせている。
黒鯛の焼き具合がよく、安心して食べられる。ニョッキという組み合わせがおもしろかった。さらに揚げレンコンは、ソフトクリームのコーンよろしく、スナック風の口直しという感じ。
 

メイン:肉
◎伊達鶏の胸肉のエテュベ

レンズ豆の上に鶏の蒸し煮。付け合わせはインゲンの上に揚げ玉ねぎ。鶏は普通の出来。揚げ玉ねぎはこれまたスナック風。  

アヴァンデセール
◎りんごのジュレ フランボワーズのシャーベット

シャーベットだけでも香り高いが、控えめな味つけのりんごのジュレをかけてもっとおいしくしており、相性を考えているのがよくわかる。でも驚くほどのものではない。

 

デセール
◎チョコ茶巾包みバナナとバニラアイス

チョコの茶巾はあまり味がない。中のバナナとの組み合わせというより、ヴァニラアイスの口直しのためにあるみたい。デザートでアイス系が2品続いたのは少々辟易。 

 

 

備考