クレムリン大会宮殿劇場 白鳥の湖


1999年6月20日(日)

配役
オデッタ:ジャンナ・ボゴロディツカヤ、ジークフリート:アイダル・シャイドゥリン、女王:スヴェトラーナロマノーヴァ、ロートバルト:マクシム・ヴァシーリエフ
指揮:パーヴェル・オフシャニコフ

振り付け:1956年ボリショイ劇場版(アレクサンドル・ゴールスキー演出)、エカチェリーナ・アクショーノヴァ他(演出再現)



演出振り付けは、大きな見せ場をつくるいくつかの山からなり、話の中に説得力があるが、舞台は広すぎて一人一人のダンサーがまとまりとして目の中に飛び込んでこない。 ただ、オデッタであるボゴロディツカヤの足の確かさには目を見張る。若くて可愛らしく美しいプリマである。ただ、少し手先の動きに無駄があり、それが目につく。 ボリショイのかつての大輪の花マクシーモヴァが、指導しているのでこれからが楽しみのバレエリーナかもしれない。手先のくせさえなくなれば大きく花開く可能性を秘めたプリマであった。オーケストラはマイクを使っているので、近くに座っていたにもかかわらず(席は2列目中央)音は頭上のスピーカーから聞こえてきた。6000人入る大会場ということでいろいろ考えた末の手段だろうが、これではやはり「生演奏」を味わえない。


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