BRONZEプリ ドール

電話086(234)7000
住所:岡山市駅元町1-5 ホテルグランヴィア19階 無休

岡山駅から徒歩0分。

  2000年1月19日


21世紀最初のレストラン巡りは、岡山フレンチの代表格たるプリ・ドール。約3年ぶりにランチをいただきました。おばさまグループの大音声には閉口しましたが、ハードもソフトも立派な岡山の重鎮でした。

ランチの「シェフおすすめコース」(5000円)を食べました。


◎アミューズ フォワグラのフラン

備前焼きの小さな壺にはいっており、一番上にはいちごがのっていてまるでカスタードプリン。口あたりもプリン。その上カラメルソースが敷いてある。味は、フォワグラというよりレバーを上品な味に仕上げた感じ。デザートの作り方でこうして立派なアミューズにしてしまうとは、これからでてくる料理を期待させる一品。
 

◎牡蛎と平貝のパルマンティエ風

パルマンティエ風とはじゃがいもをブイヨンで軽い炒めたもの。18世紀の農学者兼薬剤師でじゃがいも普及に功績のあった人の名前からつけられたそうだ。肉厚で、素材のよい貝を軽く茹でることで、さらに味を凝縮してひきだしてあった。しかもふんわりした状態でパルマンティエにいれてあり、歯ごたえも気持ちいい。やや塩胡椒が強かったが十分満足できた。
 

◎すずきのじゃがいも重ね焼き。セロリのクーリ

根セロリの褐色ソースのまわりに赤ワインソースという「絨毯」の上にポワレしたすずき、その上にかりかりじゃがいも。すずきは4センチ四方でちょっとさびしい大きさ。カリカリじゃがいもは油がはいっちゃっていてややしなり気味。すずきも表面をカリっと焼くやり方ではなく、水っぽいというか生っぽいというか、焼きがやや弱い。ソースの方もクーリ・ドゥ・セロリを強調したいのだろうけど、じゃがいものピュレみたい。というわけで、「普通の一品」でした。

◎ゆずのソルベ

お口なおしです。ゆずの味がどーんと前にでていて力強いソルベです。甘味と酸味とパワーとがバランスよく同居してました。
 

◎鹿のロースト タマネギ風味

ソースの組み合わせは、見た目では魚料理と同じ色合い。でもセロリではなく、これはしっかりたまねぎの味。といってもしつこくなく、メインディッシュをひきたてるほどよい強さ。問題は鹿。まず第一に冷えかかってました。さまし過ぎなのか、できてから運ばれてくるまで時間がかかりすぎたのか。とにかく「できたて」感がなかった。第二に焼き具合がハテナ。何となくテレッとしなっとしていたような。第三。小さすぎる。2,5センチ×3,5センチのが4きれ。同じ体積なら、固まりの方がよかったなぁ。鹿の醍醐味は、「これ、ビーフ?」と思ってしまうジューシーさをもちながらどこかに獣っぽい味があるところだと思うけど、残った印象は冷えかかったレバー。メインなんだからもっとしっかりして欲しかった。
 

◎ワゴンのケーキ

5種類のワゴンケーキ。お店で250円クラスの「普通」のケーキ。だけど文字通りいくらでも頼めるのがココのいいところ。今回は料理でお腹いっぱいにならなかったので、5種類全部たのんだ上にさらにおかわりしたら、とーっても厚く切ってくれたので、「ごちそうさま」がいえました。
 


メモ


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