電話TEL 03-5405-7800　FAX 03-5405-7801
住所：〒105-0011東京都港区芝公園1-5-10芝パークホテル別館1F
ランチ：11:30～14:00、ディナー：18:00～21:00(ラストオーダー)　年中無休

JR浜松町北口下車。東京タワーの方向へ向かい、増上寺の門を右折して3分。駅から徒歩10分。

2006年6月25日

この回の点数評価は＜９、３.５、４.５＝１７点＞

最新の記録はこちら

パリの一つ星『ステラ・マリス』のオーナーシェフ、吉野健の店

食べたもの

アミューズ1◎タラ頬肉のすり身でつくったコロッケ

アミューズ2◎生ハム

前菜◎手長エビのパピヨット

スープ◎とうもろこしのスープ

魚料理◎コチのポワレ　小松菜ソース

肉料理◎仔羊鞍下肉のロティ　シャンピニオンファルシ

デザート1◎ビターチョコレートのタルト　フランボワーズのソルベ添え

デザート2◎クイニーアマン　青りんごのクーリ　パイナップルのソルベと共に

※メイン、デザートは1品を選択

• ロビュションや有吊料理評論家に絶賛される一方、『ステラマリス』にはやはり賛否両論があった。そうしたなか、ミシュランがようやく認めたのか、はたまたパリ店の料理が安定したのか、「ついに《あるいは「ようやく《一つ星を獲得。それはやはり凄いし立派。

• ランチの12:30到着は忙しい時間だからか、着いてしばらく気づいてもらえず、どこから入ればいいのか少しとまどった。テーブル間隔はとてもゆったりで座れば落ち着くけれど、全体の調和がとれてないというか、箱の形とデザインが少々ミスマッチ。

  メニューはHPのとおり。3つあるランチコースのうちのまん中(税・サ抜5000円)のものを選択。デザートは4種類から選択。

  料理はいうことなし。ポーションが少し小さめ。予想では派手でパンチ力の強い料理かなと思っていたが、実はじわじわとおいしさがこみあげてきて、おもわずニッコリしてしまうような、落ち着いた、でも芯のしっかりしたタイプ。
  アラカルトはまた違うのかもしれないし、ぜひ試してみたいけれど、コースでも十分に楽しめる。ハーブティーもフルボディーかつ安らげる上質のもの。

  料理だけでなく、サーヴィスも一流の人を揃えている。流れ落ちる汗をふきながらメニューをみていると「上着はお脱ぎになっても結構です《とすぐにサジェスチョンしてくれるし、こちらからいわなくても左利きようにカトラリーセッティングをしてくれた(ただし前菜のみ)。また、頼んだミネラルウオーターシャテルドンや小菓子「ヴェティーチェ・ヴィエンヌについてたずねると産地から特徴まで流れるように、しかも自然に説明してくれる。

  だけど、問題がなくもない。サーヴがせっかち。大きなメニューを位置皿の上に広げて読んでいるとすぐにアミューズをもってきたのでどけなければならなかったし、食べ終わるとすぐに皿を下げにくる。入店からスープを食べ終わるまで30分かかっていなかったのでは？
  (せっかちなサーヴは吉野シェフ登場のために食べ終わる時間を合わせていたのかもしれない)
  それから、ありがちなことだけど、会計を頼む頃にはサーヴィススタッフがいなくなり、尋ねたいことも聞けずじまい。
  サーヴィスにはいろいろなタイプがあるのだろうけど、ここのは基本的にお客の自由を優先して、尋ねるといくらでも答えてくれるというもの。

• パリ店の他に日本に二軒、さらにアメリカ進出も考えているという拡大路線で少し心配なところもあるけれど、今のこのお店はおすすめ。

  ただ吉野シェフの料理への関与はどうなっているか不思議。2週間サイクルで日本とパリを往復するという。吉野シェフに「こちらにいる時は陣頭指揮をとっているのか、あるいは基本的にこの店のシェフに任せているのか」と尋ねたら主に新作の指導をすること、パリの新しい空気を運ぶことが役目だ」というような答え。料理がおいしいからいいけれど、『ステラマリス』ではどうなんでしょう。

• 会計は二人で13860円。内訳はコース(5000円×2)＋シャテルドン(2000円)＋サーヴィス料10%(1200円)＋税(660円)
  料理の写真はこちら

このページについてのご意見、ご感想、「この店に行け！」などのご紹介は