昨シーズン、ジァイアンツが優勝した主要因が、貴男はどこにあると分析していますか?
スポーツ新聞や雑誌に載っているように「安定した投手力」等とありふれた答えは要らないわよ。
確かに、先発左腕の工藤、メイ、そして新人高橋尚で合計33勝も勝ち取ったことや、岡島、平松など投手陣の力は、
セリーグの中でも群を抜いているから、この事実は、真紀子も素直に認めざるを得ないところだわ。
だけど、そんなありきたりの論評は、新聞・テレビ・雑誌等の暇人に任せておけばよいの。
実はね、真紀子、昨年の11月1日〜5日の5日間、職場の友達と3人で九州一周旅行に行ったのよ。
会社からは、「美人で有能な女性社員が3名同時に休んだらパニックになる」と
おだてられたりなだめられたりしたんだけど「休暇がダメなら会社を辞める」と脅迫してやったら
「辞められたら確実に会社は倒産する。うん、倒産するよりはましだ!」
ってんで、最後には、課長も渋々許可してくれたのよ。
で、ルンルンツアーに参加して九州全県を回ったんだけど
なんと、宮崎での宿泊ホテルは、巨人軍がキャンプの時に利用する「青島グランドホテル」だったのよ。
これには真紀子も度肝を抜かれてしまって、思わず「アンチ巨人なんだけど良いですか?」と聞いちゃった。
そうしたらホテル側、笑顔一つ見せずに曰く「貴女さえ良ければこちらとしては、特に問題ありません」ですって!
笑顔一つ見せずに答える鮮やかさに、真紀子は「完全に一本取られたな!」と怯んでしまった。
どこかで反撃しなければ・・・と考えていたんだけど、良いアイディアも浮かばないまま時だけが無情に過ぎていった。
夜、温泉に入るべく部屋を出て廊下を歩いていると、向こうからホテルの半纏を着たおじさんが来たので彼を捕まえて
「今日は、このホテルにたくさんのアンチ巨人が宿泊している」と言ってみたのよ。そうしたら、そのおじさん
「いや、お客さん、安心して下さい。私も歳をとったけど、まだまだアンチ巨人を押さえ込む力は健在ですから」
と誇らしげに言うのよ。
弱り目に祟り目、真紀子、すっかり落ち込んじゃった。
巨人は、その資金力にモノを言わせて、選手のみならずこんなお年寄りまで買収しているの?
確かにこれじゃぁ、怖いモノ無しね。
優勝して当然かも・・・オメデトサン。
ふん! 超むかつくわ!
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