火災報知器が作動して消防自動車が来てしまったという

信じられないような本当の話。

早内家では、父の命令一下、毎年スス払いをしているのよ。

真紀子、イケイケ女だと思われているようだけど

決してそれだけでないのよ。

こうした奥ゆかしい側面も持っているんだから

キチンと評価してほしいものだわ。

で、火災報知器だけど、貴方の家にも

白い色をした円柱状の煙感知器が天井にくっついているでしょう?

真紀子ね、脚立を使ってあれを濡れ雑巾で磨いたのよ。

あ、もちろんこの時は、ミニスカじゃぁなくってジャージーよ。

そうしたら「ジリジリジリジリ−ッ」ときたもんだわ。

驚いたのビックリしたのって、それはもう

早内家は、蜂の巣を突っついたような騒ぎよ。

右往左往しているうちにピーポーピーポー・・・。

近所のオバサンは、喜び勇んで(?)駆けつけてくるわ

どこかの飼い犬は「ウオーン」って遠吠えするわ

いやはや、全くのお手上げ状態。

完全にパニックモード!

消防隊員がキチンとスイッチを切って一件落着したんだけど

最後にこの消防隊員の言うことがふるっていたわ。

「不用意にこの煙感知器に触ってはいけません。

これは、女性のようなものなのです。

ひとたび触ったり撫でたりしようものなら

敏感に反応してけたたましく騒ぎ出すのです。

見るだけならいくら見てもらっても結構だけど

触っちゃぁいけません、触っちゃぁ」ですって!

家族全員、唖然としている中

悠然と帰っていったわ、その消防隊員。

脱帽!

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