名古屋市牧の池中学校の理科の先生が、

遅刻してきた生徒に塩酸を飲ませていたということが、今頃になって判明したと報道されていたわよね。

今から5年も前の事件なのに、何故今頃になってマスコミがゴチャゴチャ騒ぎ出したか、

貴男、お分かりですか?

真紀子、ちゃんと知ってるわよ。

それはね、日教組と教育委員会がグルになって巧妙に仕組んだワナが、

最近になって、教育界を取り巻く情勢の変化から、巧く機能しなくなってきただけ。

それが原因なのよ。

今から5年前といえば、中高生の少年犯罪が頻発し教育現場が乱れに乱れていたでしょう?

これに対処するため学校当局が考えたことは、日教組を抱き込み、力ずくで生徒達を押さえ込もうとした。

教育委員会のやったことは、ただ号令を発しただけで、

実際の実行部隊はもちろん日教組所属の諸先生達。

この時の号令の内容が「手段は不問」だったのよ。

張り切ったのは、日教組。

ストライキをしたと言っては処分され、勤務時間内の組合活動を理由に賃金をカットされる。

やることなすこと、ことごとく裏目に出、闘争資金は底をつき、

このままいくと組織の存続にも係わる危機的な状況に直面していたの。

さすがの日教組も打つ手がなく、ストレスが溜まりに溜まっていた時に

このガス抜き話が飛び込んできたのですかさず食らいついたという訳。

労使協調とは全く無縁の日教組も、ご当局から何のお咎めもなく

徹底的に悪ガキ共をシゴくことができるとあって乱舞・驚喜した。

目に余る体罰が先生達の間で日常茶飯事になったのもこの時期よ。

今回、名古屋市牧の池中学校で問題が発覚した塩酸事件は、真紀子に言わせれば

「塩酸を飲ませた先生が悪い」のではなく、

「先生に、飲むことが出来る塩酸作りをさせた教育委員会が悪い」のよ。

当時、学校の先生達は、真剣に体罰のマニュアル作りに励んでいたし

教育委員会は、それで悪ガキ共がおとなしくなるなら結構なことだと考えた。

マスコミの取材に対してその先生は、

「生徒達が薬品に必要以上の恐怖心を抱かないように経験の為に飲ませた」

と言っていたけど、まったくそのとおりなのよ。

毎日、少しずつ繰り返し塩酸を飲ませることによって塩酸に対する恐怖心を徐々に取り除き、

いずれ自分から積極的に塩酸を飲むような人間に仕上げていけば

最終的に悪ガキ共が炭酸飲料ならず塩酸飲料をグイグイ飲み干して

胃の中をドロドロに焼けただれさせて死んでいくだろうという筋書きよ。

やっぱり、あな恐ろしや、日教組。

 

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