もうだいぶ前の話なので、具体的な内容までは覚えていないんだけど、

ある生活保護を受けているおばぁちゃんがクーラーを買おうとしたら、市役所から「ダメ」と言われたの。

その市では、クーラーを贅沢品と位置づけているのでしょうね。

市条例で、クーラーを付けている人は、生活保護者と認められないという基準があるというのよ。

おばぁちゃんは、やむを得ず我慢していたが、結局、暑さに耐えられず

体調を崩して病院に運ばれた ・・・・という事件。

幸い、そのおばぁちゃんは、大事にいたらなかったわ。

この時、マスコミ等は、「行政は融通がきかない」と猛烈に市を批判したわ。

論点は、今どきクーラーを贅沢品と位置づけているのは時代錯誤だいうことと、

もっと血の通った人情味ある行政をすべきという点なのよ。

ちょっと待ってよ! あなた、違うんじゃぁないの、それは。

行政マンである市役所職員は、法律・条例・規則・基準等に基づいて仕事をしなければならない。

もっと言えば、それ以外の私情や気まぐれ・思いつき・独断で仕事をすることは

絶対許すべきでないのよね。

それを許せば、個々の行政マンの考え方次第でいろいろな行政がなされる。

「ユニークでいいじゃぁないか」というのは、いかにも無知で無責任な発言と言わざるを得ないわよ。

それは、立法機関の存在意義を否定することになるし汚職や不正を招来する基になる恐れもあり、

あまりにもリスクやデメリットが大きすぎるのよね。

先ほどの話で言えば、クーラーを付けていても生活保護者という位置づけが出来るよう

市条例を改正すべきであり、

それは立法機関である市議会の役割なのよ。

マスコミ等は、とかく事象面だけをとらえて直近の当事者を人身御供にし、

これを批判するけど、冗談 じゃぁないわよ。

いいかげんにしてよ! マスコミはいつもこうよね。

首を長くして「ここの市議会議員達は一体何をしているんだ!」という論調を期待していたんだけど、

結局、最後までそういう視点でのアブローチ・論評はひとつも無かったわ。

浅いんだよね、突っ込みが!幼稚なんだよね、発想が!

軽率なんだよね、記事にして掲載するのが!

愚かなんだよね、放映する内容が!

単純すぎるんだよね、論点の絞り込み方が!

おいでなさいまし、真紀子のところへ・・・徹底的に絞り取ってあげるから・・・・

 

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