どうもテレビ、それもNHKの番組に見受けられるやらせには耐えられないものがあるわ。

朝の7時からの「おはよう日本」などヒドイものよ。

例えば、生徒が学校で何か素晴らしいこと(ゴミ拾い)をやっているテーマを取り上げるとする。

カメラがその姿をとらえて中継・放映するわね・・・・

そんな早い時間に小学生がゴミ拾いをやっているわけがない・・・・そういう場合は、

「今日は、放送のために特別にやってもらっている」と正直に言えばいいじゃぁない。

視聴者は、それで納得するわよ。

それが、「実際にやっている姿を紹介しましょう」などといってカメラで映し出す。

ジーッとつっ立っていた子供達があわててゴミを拾い始める。

瞬間的にそのあわてている子供達の姿が画面の隅に映るのよ。

郷土芸能の紹介もそう。

「150年間引き継がれているカグラの舞です」とか言って子供達がワケの分からない踊りをぎこちなく舞う。

良く聞いてみると、ほとんどの子供達は、番組のために生まれて初めて舞うのだそうよ。

「絶滅の危機に直面しているカグラの舞」と紹介しなさいよ。

これは民放だけど、「味にこだわっているラーメン屋さんを訪ねて・・・・」とか言いながら

レポーターが「たしかこの辺だと聞いてきたのだけど・・・・」と言ってキョロキョロし

「あっ、ありました、ありました」と走り寄る。

ドヅイタロカ。

挙げ句の果てに「ごめんください」と戸を開けるところを写す。

何を言っているのよ、何回もリハーサルを繰り返し、予め細かく打ち合わせ済みでしょうが・・・・。

地方の漁村などで稀に食べる人がいる「ヘンテコリンな名前と姿形の魚」の紹介をするとき、

あたかもそれを、地元の人達が毎日毎日、常食としているかのような口振り。

そして、「ちょっと食べてみましょう」といいながら、おもむろにお椀と箸を持って口を付ける。

そして「うん、これは・・・・・の味がしてなかなか美味しい」とくる。

リハーサルで舌が麻痺するくらい何回も何回も食べているじゃぁないのさ。

お主が食べている姿など見たくもないわよ。

「私も食べてみましたが、なかなか美味しかったですよ」で十分なのよ。

でも、たまには正直に「味の方は、○○○が強すぎて、どちらかといえば

私の好みには合いませんでした」という本当のことも言えーっ!

今の日本人は、皆、口がこえていて、昔、美味しいといってもてはやされたものでも

「食べられたもんじゃぁない」というケースが多いはずよ。

だったら「めずらしいというだけで決して美味しいとは言えません」とか

「ここの田舎者だけが美味しいと言っている奇妙な食べ物」とか

「わざわざ食べに来てみる価値のある食べ物とは決して思いません」とか

「一度食べたら二度と食べる気がしないまずい食べ物です」とか

「私は思わずゲロしてしまいました」等というレポートがあったっていいじゃぁない。

いっそのこと、生放送でオエーッとかゲーッとかゲロゲロとか言いながら

思いっきり吐いてしまうというのが一番リアルだわよ。

クビを覚悟でね。

 

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