ちょっとオバタリアン的な言い方になるけど、携帯電話、ポケットベル、コードレスホーン・・・・ずいぶん便利な時代になったものね。
ところで、こういう分野の技術開発などに従事している人がいたら、是非とも研究開発してほしいことがあるのよ。
それは、会社の事務室などで使用している卓上電話器なの。
これ、全てコードレスに出来ません?
カール型のコードになってからかなり便利にはなってきたけど、
それでも隣の人に受話器を渡すとかちょっと離れたところにある資料のそばで話をしたい時などは、
つくづく線がじゃまだなあと感じているのは真紀子だけではないと思うの。
こんなこと、技術的には、とっくに可能になっているでしょうに、これが会社の事務室などに普及しない理由は何なのかしら?
真紀子がこのことを望む理由は、単に不便だからという以外にワケがあるのよ。
真紀子まだ、新人なため会社で頻繁に自分あての電話が来るという状況でなく、いきおい、取り次ぎが多くなるんだけど、
その際、オジンの中には「あ、そのままでいいよ」と言いながら真紀子の席に近づいてくる人がいるのよ。
何を考えているのか分からないけど、
わざわざ近寄ってきて真紀子に身体をくっつけるようにして通話をしなくてもいいでしょうにね。気持ち悪いのよ。
こらっ、分かっているの?オヤジ!こういうのって、無くならないのね。
時代が変わってもバカオヤジは健在なり・・・・というところかな?
女性社員にこういうイヤらしいのは居ないわよ。
根性を叩き直してやらなければ直らないのなら、真紀子、ヤッタルデ・・・・とも考えたんだけど、
でもね、現実にはものすごく難しいのよ、これ。
というのは、巧妙なのよ、やり方が。
つまり、オヤジが真紀子の近くに寄ってきたからといって、それだけではセクハラとは言えないし、
上から洋服の中(特に胸のあたり)を覗いていることを証明できるわけでもないのよね。
だから便利な電話器の開発に期待したくなるの。
意外なところで真紀子の弱みをみせてしまったけど、本当のところ、対応策が無くて困っているの。
ま、真紀子にしては珍しく逃げの姿勢ね。
誰か助けて!
妙案があれば教えてちょうだい。
おねがいね。
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