大阪銀行忍ケ丘支店の1億円強奪事件、今回の事件では、犯人がショットガンを発砲したため怪我人が出てしまったけど、
わざと急所をはずしているというところがニクイじゃあない?
当日は、たくさんの会社の給料日だったということもあって、扱い額がいつもの倍にもなっていたそうね。
そんなことはどうあれ真紀子の意見は、例によって「盗られる方が悪い」なんだけど、
ある新聞にネ、給料を口座振り込みにすればこの手の事件・被害が少なくなると書いてあったけど、
真紀子、これを読んでムカーッときたわ。
この意見が正しいか間違っているかと問われれば、確かに間違いではないでしょうよ。
だけど、腹が立つのは、そうした短絡的な発想よ。
いったい、どんな脳味噌を持っているのかしら?
マサカリで頭蓋骨をカチ割って覗いてみたいものだわ。
たぶん、腐敗して異臭を放ち、ウジ虫すらわいているんでしょうね。
イヤ、すでにそのウジ虫が成虫して蛾になり、カチ割った瞬間、パタパタと飛び出すかもしれないわね。
真紀子の会社ね、給料は現金で手渡しされているんだけど、これって、いいものよ。
金額の多寡は別として・・・・うん、そうなのよ、これを問題にしたら、それだけで別テーマで書かなければならないわ、
それほど真紀子の給料は少ないんだから・・・・
課長から給料を受け取り、残業手当はいくらかな?
業績手当は付いたかな?と思いを巡らせ、トイレへ行って明細表を見る。
この楽しみ、真紀子、絶対誰にも奪われたくないわ。
庶民のささやかな楽しみなんだから・・・・奪われてたまるもんですか。
ところで、貴方には分からないでしょうけど、真紀子、密かに楽しんでいることがもうひとつあるの。
それはね、給料袋を持ってトイレに行くという行為をどういうタイミングで、どのようにやり遂げるかということよ。
これ、簡単なようですごく難しいのよ。
オジサン達は、受け取るとすぐ袋からお金を全部とり出して、
へそくりがいくらだのワリカンがいくらだのとワイワイガヤガヤやっているけど、
真紀子は、ものすごくカッコつけ屋だから、そういうことを人前では絶対やらないことに決めているの。
とにかく、第一にやらなければならないことは、絶妙のタイミングで、
誰からもそれと悟られることなくトイレに駆け込み、明細表を見ることなの。
その次は、これまた極めて重要で慎重を要することなんだけど、
狭いトイレの中で例え1円たりとも便器の中に落とすことなく、中身を確認する。
そして最後は、お金を全て財布に移し替えて何食わぬ顔で自席に戻るの。
この一連のプロセスを間違えることなく安全に成し遂げるって至難の業なのよ。
で、それが完了したときの快感なんだけど、多分、これエクスタシーと同一かそれ以上だと思うのよ。
残念ながら真紀子、まだ、セックスエクスタシーなるもの経験ないから
「同じだ」と断言できないところが、何とも情けなく悲しいーっ。
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