昨日、真紀子の母が「真珠のネックレスを買うんだ」といってあちこちのデパートや宝石店を見て歩き、
最終的には定価50万円の50%OFFで売ってくれる店から買うことに決めたらしいの。
本人が「思っていた以上に安く買うことが出来た」と満足しているのだから、
周囲の者がとやかく言うことはないのかもしれないけれど、これってちょっと変じゃぁない? 皆さんは、そう思いません?
真紀子は、常々思っていることなんだけど、商品に表示されている定価っていったい何なんでしょうね?
定価に対する言葉が売価だとしたら売価とはいったい何?
定価ってどういう意味を持つの?
それを表示する必要性まで疑ってしまうわ。
真紀子は、定価とはまやかし価格だとさえ考えているわ。
もちろん何から何までそうだというのではなく、物によってはちゃんとした根拠があって設定してあり、
絶対表示すべきで必要不可欠な定価もたくさんあると思うけど。
しかし、定価から50%も70%も安易に(?)値引きする・値引きできるような商品なんて信用できます?
「お前におまけしてあげたんだぞ」という恩着せがましさと、
逆に「うまく騙せる客がいればこの定価で売ってボロ儲けしよう」とする狡さだけを感じる真紀子は異常かな?
値引き価格で売っても儲かるならば、いっそのこと最初から50%も70%も低い価格を定価に設定すればよいじゃぁない。
それが誠意・サービスというものじゃあないかしら。
真紀子は、2年間の外国生活を経験したことがあるのよ。
その国では、モノを買うときは値切るのが常識となっていた。
値切らないのはバカだとまで言われていたわ。
値切り方も慣れてくればくるほど上手になってきて、地元住民や何年もそこで暮らしている人々は、
信じられないような大胆な値切り方をするのよ。
その常識を知らずに定価で買ってくれる外国人観光客は、彼らにとってボロ儲けをさせてくれるかっこうの餌食なの。
ま、外国の話はどうでもいいとしてここは日本。
情け、恩、義理、誠意、信用、良識、真面目などを信条とする大和撫子の血を持つ民族じゃぁないですか。
嘘・はったりにも通じるこうした売り方は止めてほしいわぁー。
お祭りの夜店でやっているバナナのたたき売りは、お祭りのアトラクション・余興よ。
芸人の遊びよ。
見ていて楽しいし、何よりこちらだって最初から遊び心ですもの。
「しまった」と思っても腹が立たない。笑って済ませられるのよ。
ところが宝石類とかパソコン・テレビ等の電化製品さらには衣類から日用品に至るまで、
右を見ても左を見ても定価で買う人ってほとんどいないじゃぁないですか。
最近でこそ、法律かなんかで禁止になったそうだけど、
メーカー希望小売価格などというバカげたものを表示していたことさえあったわよね。
あれって何?
小売店では「メーカーはこんなに高く売れと言ってきているのに
私はその指示に逆らって価格よりこんなに安くうるんだぞ。ありがたいと思え」という訳でしょうけど、
それは同時に、私共のメーカーは、「騙せる客がいればこの価格で売りつけてボロ儲けをしよう」
とする大バカなんですよと・・・・要するにメーカーの信用の無さを暴露していることになるんじゃぁない?
なんとも軽薄な行動よね。
それに騙されて「安く売ってもらった」と喜ぶバカな消費者・・・・陳腐でさえあるわよ。
それに比べて本・雑誌類はどう?
再販制度というシステムがあるそうだけど、定価から1円も値引きしない。
なんとも「小気味いい」じゃぁありませんか?
これも商いよ。
いや、むしろこれがメジャーな商売のあり方だと真紀子は、思うの。
なお、参考までに・・・・
真紀子は決して本屋さんの回し者ではないわよ!
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