前世紀の話だけど世界中でコンピューターの2千年問題が問題になったわよね。

真紀子の会社でも、ああでもない、こうでもないと連日議論の末どうやら対応も終わり無事新年度を迎えたんだけど

社長が「エライ金がかかった」とこぼしていたわ。

それにしても、コンピューター社会の落とし穴よね、これって。

真紀子は、もともとコンピューターというものを信じていないから「ほら見てごらんなさい」的に受け止めたけど

中には、コンピューターというものは、ボタン一つで何でもできちゃう万能で摩訶不思議で超便利な機械

と信じて疑わずという人がたくさんいるわけだから、そういう人達にしてみると、

西暦2千年を迎えるというだけで誤作動するということが信じられないことなのよね。

いかに文明の利器とはいえ、ちょっとしたことで不具合がでるものだということは、

私達、常に心しておかなければならないことよ。

エジソンの電気もライト兄弟の飛行機も、

当時の人達にしてみれば目を剥くような大発見であり、それまでの常識をひっくり返されたようなものよね。

その後の技術開発段階でトラブルに遭遇するというのは、むしろ当たり前だし、たしかに、いろいろあったみたい。

あるいは、発見者の意に反してこの世のためにならない利用の仕方をされたり

結果として人間の命を奪う(交通事故、飛行機事故)不幸を招致したり

ま、何時の世にも思うようにならない事というのはあるものね。

真紀子も、HPで雑多なことをギャーギャーワイワイ喚き散らしているけど

それによって現状が画期的に改善されるとか、世の中の常識が、突然、本来あるべき姿に戻るなどとは決して考えていないわよ。

それほどアマではないわ。

必要悪というボキャブも承知しているつもりだし、保身という本能だってちゃんと持ち合わせているわ。

変わり身も人一倍早いし、言い逃れや詭弁も達者。

理屈で負けそうになってきたらミニスカや美脚を武器にするなど、ルール違反も平気でやってのけるわ。

HPを開設して己の主張を世に公開するということは、

即、怒濤のごとく押し寄せるメールに対抗しなければならないということでもあり、それはそれは、並大抵のことではないのよ。

だって、そうでしょう?

ある日突然、アメリカが日本に対してヘラヘラしだしたら気持ち悪いし

イラクやユーゴがアメリカにミサイル攻撃を仕掛けるなんて夢物語だし

毎年、読売巨人軍が最下位に終わるなんて考えにくいし

日教組が児童生徒の教育にのみ専念しだしたら異変だろうし

マスコミが真実のみを報じるようになれば暇人が退屈するし

日本男児が忽然と男らしくシャキッとしだしたら

女不足・男の奪い合いが深刻な社会問題になるだろうし

とにかく、真紀子の理想が現実のモノとなったら、それはそれで新たな問題が発生するのよ。

だから、考えようによっては、今の世の中、真紀子が不満を持っている状況ではあるけど

それはそれなりにバランスがとれているということなのかもしれないわ。

そんなことは、先刻承知よ。

でもね、コンピューターの2千年問題ではないけれど、これらのことが、何かの手違いで、一つでもいいから

ヒョコッと現実のモノになってくれないかしらね?

えっ!順序?

それは、聞くまでもないでしょう!

アメリカが日本に傅いて完全隷属するようになり、

イラクとユーゴが立起してアメリカに報復することが一番よ。

敢えてその次を挙げれば読売巨人軍がリーグ最下位になることよ。

分かりきったこと聞かないでよっ!

 

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