貴男、今回のアメリカによるイラク攻撃は、

短絡的に勝ち戦とか負け戦という評価をしては

とんでもない間違いを犯すことになるのお分かりでしょうね?

当面のドンパチ戦争の終結ではあるでしょうけど、

中東などの同胞にしてみると、これは、次なる戦いへのプロローグなのよ。

フセイン政権の打倒だけが目的ならば

アメリカの軍事力をもってすれば「お茶の子さいさい」ってなモンよ。

また、政権打倒後のことについてもいろいろプロパガンダされているけど

ドッコイ、アメリカの考えているような単純なシナリオではいかないのよ。

あのね、これを自分の家庭に置き換えてみると、

ある日突然隣のオヤジが押しかけてきて一家の主をブチ殺し

これまでとは名字の違った家庭を作る・・・って話なのよ。

「もっともっと住みよい家庭にしてやるからな!」・・・ってね。

貴男達、日本男児は、腰抜けで根性なしで意気地なしでいい加減だから

「あれま、またまた、やられてしもた!」で終わるかもしれないけどサ。

それにしても、ハラワタが煮えくりかえる話よね。

イラク国民ってのは、根性と信念と筋肉の固まりみたいな、モノ凄いファイターなのよ。

いつか必ず反撃してやるという反骨精神は、日本人の比じゃぁない。

真紀子ね、3月上旬に父と一緒にイラクへ行ってきたわ。

父は、仕事だけれど、真紀子は、「人間の盾」への激励行脚。

その時、ごく一般のイラク市民(男の子)と話をする機会があったんだけど

彼等は、一様に「今回は、間違いなくアメリカが攻めてくるだろうさ!」と言っていたわ。

そしてね、小さな声で「戦争になったら、とりあえずアメリカが勝利するだろう」って

問題は、ここからよ。

彼、「だけど、我々は、フセイン政権が打倒されてもイラク人であることに変わりはない」

と言うのね。

そして、「アメリカは、イラク国土を支配できても決してイラク人は支配できない」ってよ!

要するに、内に秘めたる強烈なプライドが言葉の端々ににじみ出ているの。

彼、決してテロリストなんかじゃぁない、ごく普通のイラク人なんだけど(・・・と思う)

「理解者が世界中にいるはずだ。こんな暴挙が許されるわけがない。

外国のマスコミは、ジハードを軽々しく口にするが、失礼だ。迷惑だ。

我々が実行するジハードは、ヨチヨチ歩きの子供も参加するほど壮絶な戦いだ。

アラーの神のご加護の下、必ず仕返しをしてやる。」って

静かに、顔色一つ変えず、淡々と語ってくれたわ。

真紀子、イラク人の強さに触れることが出来て本当に嬉しかった。

心から頼もしい・・・って思い、感動した。

一瞬、日本に帰国するのがイヤになった。

あ〜あ、また、茶髪ロンゲのナヨナヨ男と

毎日顔を付き合わさなければならないのか・・・ってね。

貴男、今日も、そして明日も明後日も・・・永遠に、何も考えず、

ひたすら女の子の尻を追いかけることに生き甲斐を求めるの?

ご立派ですこと!

 

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