1999年09月25日土曜日:更新
今年4月NZに旅立った飯野さん。NZ日記第2弾がとどきました。(その1)
ポートワイカトエリア編へ続く
(1999年8月)
ひさしぶりに手紙を書きます。
前回書いた時からずいぶんと時間がたってしまいました。あまり長い間書かずにいると面倒になってずっと書かなくなってしまいそうなので、そろそろ手紙を出そうと思います。
今日は8月5日です。6月、7月ととにかく雨の多い日が続きました。8月になってもやはり雨は多いのですが、最近は雨のあいまにときおり暖かい風も吹くようになり、やっと春が近づいてきた様です。
さて前回の続きです。NZの空を飛びました。
行ったエリアはカオリタイ(kariotahi) ビーチ、ポートワイカト(PortWaikato)、モリワイ(Muriwai)ビーチ、ピハ(Piha)の4カ所ですが、そのうち飛べたのは2カ所です。
最初に行ったのは、カリオタイビーチです。
ここはオークランドから車で約1時間、ワイウク(Waiuku)という小さな町の近くにあります。
オークランドは人口100万人だけあって大都市ですが、30分も車で走ると家はほとんど無くなってしまい、のどかな牧草地が続きます。人影はほとんど見えず、いるのは羊や牛ばかり、ときどき道路脇を馬に乗ったカウボーイ(?)の様な人を見かけたりもします。そんな風景の中を走り、ワイウクの町を過ぎて10分ほどで砂利道に入るとまもなく急坂を下って突然視界が開けます。前に海が見えます。カリオタイビーチに到着です。ビーチといってもサーフクラブの小屋が1件あるだけであとは何もなく、ただ砂浜が広がっているだけです。後を振り返ると崖になっていますが、テイクオフらしきところはありません。僕はWings&Wavesの車で来たのですが、そこにはすでに人が集まっていました。彼等たちはクラブの車を待っていたようで、僕達が到着するとクラブの車にグライダーをつみかえ始めました。そしてぎゅうぎゅうづめになって(これはNZでも同じらしい)車に乗り込むとギアを4WDに切り替えて出発です。車は砂浜の中に入り、波打ち際の砂の固い部分を突っ走ります。テイクオフまでの道は無いので砂浜を4WD走って行くしかないのです。10分ほど走ってテイクオ
フの下に到着、ここから30m程の高さの崖を登ります。登り切るとゆるいスロープの牧草地、そこがテイクオフ兼トレーニングバーンです。
自分たちが着いた時には風邪はサイドフォローだったのですが、地元の人達によるともうすぐ正面にかわるだろということなので、それまで立ち上げなどをして待つことにしました。クラブの練習生に混じって立ち上げをしていると、昼過ぎになって風が正面に変わってきました。最初はWings&WavesのルーベンがテイクオフそしてOKだと分かると次々に皆テイクオフしていきます。僕も強めの風の中テイクオフ、すぐに20mはど上昇、安定したリッヂソアリングコンディションになりました。
この日2本ほど飛び、太陽もそろそろ沈みかけてきたので、これを最後のフライトにしようと思い準備しているとルーベンが話しかけてきました。
車で走ってきた砂浜の方を指し「朝来た方へ向かって飛べるだけ飛んで行け、降りた所でピックアップする」というのです。見ると確かに皆飛んでいってしまいます。最初わけがわからなかったのですが、どんどん日は暮れていくし、ルーベンは言うなりさっさと降りていくので、すぐテイクオフして皆の後を追いました。

それはとても素晴らしいフライトになりました。
ダズマン海に沈みゆく太陽を見ながらほどんど同じ高度を保ってひたすら飛び続けます。強いリフトがある所では少しスピードを落とし谷は急いで通り過ぎます。同封した写真を見れば分かると思いますが、ここは海岸沿いにリッヂが何kmも続いているのです。やがて太陽が水平線に隠れ始めると同時に風も弱くなり、谷をこえても上げ直せなくなってしまったので、砂浜にランディングしました。
5kmぐらい飛んだでしょうか?ミニクロカンというところです。暗くなり始めた中、グライダーをパッキングし、近くに降りた人達をいっしょに車を待ち、帰路につきました。この日のフライトだけでも、NZへの航空券の元はとったを思えるくらいの一日でした。