2001年09月08日土曜日 更新

2001’ フランスツアー

ル・シレ 雨中フライト

イクストークのレポートと作者のレポートと合わせて掲載してあります。


8日(日) ル・シレ 雨中フライト
セムノーズ フライト
アネシー泊 2001年09月08日土曜日:更新

<イクストークより抜粋>
7/8 アネシーから1時間ほど車で走り、ル・シレというエリアに向かいます。高度差は1,200mで目の前は崖、ここでめずらしいフライトを体験した人たちがいるので紹介しましょう。

豪雨の中のフライト体験   i上
雲は低めでもソアリングは十分にできたので、それぞれに思い切り飛びまくり、飽きた人や粘れなかった人はランディングしました。まだまだ飽きない4人組はランディングした人達に見守られながら、ミニゲーム(スピードレース)を楽しんでいました。やがて風上が雨模様になり雨雲の影が近付いてきました。空中もぽつぽつと雨の気配となりランディングも強い雨だとの無線連絡が入りました。これ以上濡れたくないので慌てて高度処理をしましたが、丹那と違ってなにしろ高度がありスパイラルでもけっこう時間がかかります。最後は翼端を折りながらランディングに向かいましたが、これが本当のどしゃ降りと言わんばかりに大雨が降りつづきました。そのせいか、折り続けたいはずの翼端は勝手に回復してしまい、あとはどうやっても翼端は折ることが出来ず、またブレークコードも異常に重くなりまったく引けなくなってしまいました。そのままストール状態でパラシュートのようにランディング、なんとか無事に降りることが出来ましたがほんとうにひやっとしました。K保田さんも同じ状況のなかでストールにはいり、とにかく悲惨なフライトでした。

島野テイクオフ
7月8日(日)
ル・シレのランディグを確認してテイクオフに向かいます。高度差は1,200mです。
テイクオフからはランディングは見えません。テイクオフはとても広く、アゲインストが2m程度はいっています。
まず校長の島野がテイクオフします。
その後、みんな続々テイクオフして行きます。
SS木さんがテイクオフで手こずっていたので、ランディングに車でいっしょに下りようと誘ったのですが、
不機嫌な顔をしてなんとかテイクオフして行きました。
一通りのテイクオフを見守り、作者、マヌー、飯野は車でランディングに向かいます。
登ってくるときは気がつきませんでしたが、テイクオフ〜ランディングは車で40分もありました。
ランディングまでもう少しという所で雨が降ってきました。それも結構な勢いの・・・

ランディングに着くとまだ雨は降っていませんでしたが時間の問題でした。
上空ではUっちー、I上、S友、K保田氏がまだ飛んでいます。
”ザー”という音とともに夕立が降ってきました。






お昼は子豚の丸焼き
みんながランディングして回収を終える頃には雨はやんでしまいました。
その後、再びテイクオフへ。
テイクオフ近くのレストランでお昼にします。子豚の丸焼きです。



午後2本目のフライト
食後に2本目のフライトです。
テイクオフは1,200mですが、500mくらいのところにもテイクオフがありました。
みんながランディングすると次のエリアに移動です。
すっかりガソリンもなくなったので途中で給油しました。






夕方、アネシー近くのセムノーズというエリアに移動して飛びます。時間もぎりぎりだったので(18人もいるのにテイクオフ開始が午後8時30分)ぶっ飛びでしたが、なかなか良いエリアで、日中のいい時間にここでもう一度飛びたかった気もします。


ぶっとび
セムノーズも緩やかなテイクオフでいい感じですが、アゲインスト1m以下で走らなくちゃテイクオフできません。
上空は、なーんにもありません。
手放しで写真をとったりしました。










セムノーズのランディング
ソアリングする事もなくみんなランディングに向かいます。
当然みんないっしょに降りてきます。
ランディングは無風でいろいろな方向から入ってきます。


みんながそろった頃には、夕方みたいですが、実際には夜の9時すぎです。
夕食が食べられるのか!?心配です。

朝8時にホテルを出て、夜10時帰る。いつものパターンですが、
結構きついです。







7/9 ジュネーブ近くのル・サレーヴァというエリアに向かいます。ここではテイクオフがフランス側、ランディングはスイス側となっていて国境越えフライトが可能です。午前中の1本の後、展望レストランでの昼食をはさんで午後からは強めのリッジで飛び放題になりました。目の前で地元のパイロットがアクロ合戦を繰り広げる中、何度もトップランしながら長い人は3時間以上飛びました。最後は全員でスイス側のランディングへと国境越えフライト。フランスへ来てからは消化不良ぎみの日が続いていたため、やっと満足出来る1日でした。


7/10 今日でツアーも折り返し点、今回のハイライト、シャモニーでのフライトです。いつもより早起きして出発、ところがシャモニーに着いてみると雲が低く、肝心のモンブラン山頂が見えません。風もあまり良くなく予定していた3200m地点からのフライトは諦め、シャモニーでは最もポピュラーなプランプラから飛ぶことになりました。テイクオフは弱風、ときおりフォローが入ってきます。ツアーではおなじみになったベテランパイロットのフロント失敗が続くなか、なんとか全員テイクオフ。シャモニーの町を見ながらの穏やかなぶっ飛びになりました。
昼食・観光をはさんで午後から近くのパシーというエリアへ。しかしここも時折小雨の降るあいにくの天気で、たいして見所のないぶっ飛びでした。実はこの頃アネシーでは最高のコンディションだったのです!


7/11 朝から強風、みんなの疲労もピークに達しているため、今日は無理せず一日観光&ショッピングとします。まずは朝からツアー恒例のメーカー見学、今回はハーネスのスープエアー社です。ハーネスの開発現場や最新のプロトタイプなどを見ていろいろ説明を受けます。S友さんとK保田さんは社長のピエール・ブイユー直々にハーネスの不具合を直してもらってご機嫌です。その後午後までショッピング&観光。O八木さん他何人かはこの旅で初めての本場のフランス料理を堪能したようです。
午後から一応プランフェのショップに向かいます。ここで川地さんに会い、昨日のアネシーは良かったとの情報を聞いてみんながっかり。この日プランフェでも何機か飛んでいましたがあまり良い風ではなく誰も飛びませんでした。


7/12 今日は朝から待望のアネシーのエリアです。モンマンというアネシー湖が間近に見えるエリアで飛びます。朝は穏やかなぶっ飛びで、住友さんや久保田さんなどはガイドのマヌーにループ(の導入のウイングオーバー)の仕方を教わっていました。丹那でクルクル回り始めるかもしれません。注意しましょう。午後になると次第にコンディションも良くなり、S友さんはアネシー湖横断に成功、対岸で上げ直して戻ってきました。i上、K保田、F川などもプランフェ裏の岩山をトップアウトして日本とは違う景色を十分楽しんでいました。


7/13 とうとう今回のフランスツアーも最終日。午前中は夕べからの雨が残ってショッピング。マヌーの話では午後からは大丈夫とのことで、テイクオフに着いたのは午後も3時をまわってからでした。しかしここフランスではこの時間からでも十分です。S長、M川、Y川はモンマンからとなりのプランフェまで、S友、K保田、うっちー、F川はさらにアネシーの町を目指してグライディング、最後にちょっとしたクロカンをすることが出来ました。ところがこれで終わりではありませんでした。ランディングのY田さんに「関です。ランディングに向かいます。」と無線が入ります。すぐに上空を見るとテイクオフとはまったく違う方向からランディングに向かってくる関さんの姿が!なんとテイクオフ上空で上げきった関さんは、一人でひそかに湖横断に成功していたのでした。


フライトの後はショップの前で最後のバーベキューです。ここにはジングライダーズのジン氏や世界戦帰りの辻さんなどいろいろな方々が現れ、にぎやかなパーティとなりました。
とにかく今回のツアーもまた大変でした。2日目にM野、Y川がホテルで盗難にあい、F川さんもランディングでフロントコンテナを盗まれるなど海外旅行を甘く見ていたことに反省。夜は9時頃まで飛べるのでみんな疲れ果てて、最後はレンタカーもボロボロでした。

今回のフランスは去年と違いゴンドラ等で上がる所は少なく(シャモニーのみ)、また歩く距離も少なかったのでテイクオフへのアクセスは楽でした。テイクオフはとにかく崖ばかり、でもどこもきれいに整備されていました。ランディングは今回行った所はあまり広くなくて日本と変わらないな、という印象です。
来年のツアーですがやはりヨーロッパが良いのでは、という意見が多いです。今回のように宿泊を一カ所にしていろいろなエリアを飛ぶというのが楽で良いようです。一周してまたドイツ・オーストリアというのもあるかもしれません。





 

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