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BIO HAZARD 3


−FILE−





 時計塔の絵葉書



  時計塔が写された絵葉書だ

  裏側の解説に”ラクーンシティの名所

  セントミカエル時計塔”と書かれている








 写真A



  警官隊出撃のようすが写されている

  写真には”9月27日”とある








 マービンの報告書



       −報告書−

		      9月24日

  本日未明、市庁舎にて盗難が発生。

 被害を受けたのは正門にある宝石時計で

 文字盤に埋め込まれた十二個の宝石の内

 二つが奪われた模様。

  現在ラクーンシティは戒厳令下にあり

 すでに多数の景観が殉職している。

 そのため本件の調査を保留とする。

	   報告者マービン・プラナー







	   −報告書−

              9月26日

  本日午前10時頃、署内に逃げ込んだ

 42歳男性(飲食店経営者)が同月24日

 盗難にあった市庁舎の宝石のひとつを

 所持しているのが死体検査で判明した。

 (男性は数十分後に発病したため射殺)

 本件は戒厳令のため調査を保留とするが

 証拠品である宝石はしばらく署内で

 保管する事にした。

       報告者マービン・プラナー








  デビッドのメモ



  どうにかなりそうだ。

 こんな事になっちまうなんて。

  昨日の戦いでまた人が死んだ。

 射撃が得意だった殺人課のメイヤーだ。

 俺がゾンビどもの侵入にあわてて

 逃げ遅れそうになった時、

 奴は俺を助けようとして応戦したんだ。

  そんな奴を俺は置いて逃げた。

 奴が俺の名を叫ぶ、

 そして背後から聞こえてくる絶叫。

  俺は恐ろしかった。怖かったんだ!





  27日。今日バリケードをなぎ倒した

 ゾンビどもを大量に片づけた。

 俺は景気づけにウィスキーをやりながら

 アホづらどもにショットガンをぶっ放す

 コレなら一気に数匹のミンチができる。

 俺は歓声を上げて奴らを撃ちまくった。

  すると俺に仲間がつかみかかった。

 よく見るとゾンビどもと一緒に警官が

 数人巻き添えを喰らって転がっている。

  いいじゃねぇか、いまさら。

  どうせ死ぬ前のまーティーなんだ。





  俺が楽にしてやった仲間は三人だ。

 今までゾンビに殺られた奴らを含めると

 十二、三人はおっ死んでる。

 ずいぶんとまあ、頭数がへったもんだ。

 三時間後には会議室でくだらないことを

 検討しあう。まったくムダだ。

  俺はこの酒がなくなったら楽に

 死ぬつもりだ。その時が待ち遠しいね。








  ケンド銃砲店からのFAX



  S.T.A.R.S.のやんちゃ坊主達へ。

 兄のジョウからうれしい知らせだ。

 ついに新制式ハンドガンが完成した。

  M92F S.T.A.R.S.スペシャル

 「サムライエッジ」と名づけたそうだ。

 数あるケンド製カスタムガンの中でも

 最高のバランスに仕上がっているぞ。

 ジョウがいうには「これだけのガンで

 マトをはずす野郎かいたら、おしゃぶり

 でもホルスターに入れておけ」とさ。



  なお細かい仕様については納入時に

 添付しておく。官給品とは思えない

 パーツのよさだ。出資してくれる企業に

 キスをしてやりたくなるぞ。

 

    ケンド銃砲店 ロバート・ケンド








  傭兵の日記



 9月1日

  六ヶ月の特殊訓練を終えた。体の方も

 ようやくカンを取り戻してきたようだ。



  わたしは有能な兵士だったが、

 いわれのない容疑で銃殺が決まった。

 拷問され自白を強要されたのだ。



  銃殺を待つ朝。それは唐突に訪れた

 奇跡だった。企業がわたしを拾い、

 生きるチャンスを与えてくれたのだ。





 9月15日

  わたしはバカンスを切り上げて

 本部に戻った。わたしの所属部隊である

 UBCSに出動要請があったようだ。



  アンブレラは企業テロや要人誘拐に

 対抗するため独自部隊を所有しているが

 裏の商品が起こす問題を専門に処理する

 「掃除屋」も飼っている。



  わたしの所属はその後者の部隊だ。



 9月28日

  夜が明けた。

 しかし地獄にいることには変わり無い。

 狂っている。この街に自然の摂理などは

 存在しない。死してなお飢える者どもが

 生ける者の生肉を狙っている。

  ああ、わたしは銃殺を選ぶべきだった。

 ここにくらべれば収容所は天国だ。



  わたしは自分の死体が動き出さない

 ことを強く願って引き金を引く。








  シティガイド:市長のコメント



 シティガイド

   〜われらの街と市長の歩み〜



  こんにちは、市民の皆さん!

 ラクーンシティの治安のよさ、

 住みやすさは皆さんご存知の通りです。

  ラクーンシティはクリーンな企業で

 おなじみのアンブレラの工場を誘致した

 都市です。企業からの多額の援助金は、

 福祉や公共施設の建設、治安維持などに

 惜しみなく投資されています。



  わたしが市長になって5年目を迎えた

 1992年はラクーンシティにとって

 記念すべき年でした。

  アンブレラの援助金により老朽化が

 進んでいた市庁舎が改修され、近代的な

 総合病院も市内に建設されたのです。



  街のために尽力した功績が認められ、

 市庁舎にわたしの銅像が建てられたのも

 この年のことです。



  三十五年以上も前に技術者として

 わたしはこの街をおとずれ、街の電化を

 進めて路面鉄道を開通しました。

  先人たちの知識がラクーンシティの

 発展をうながし、希望あふれる今日を

 手にすることができたのです。

  わたしはその伝統を守り、街の発展に

 さらにこの身を捧げることを誓います。



 ラクーンシティ市長

         マイケル・ウォーレン








  写真B



 ゾンビの表情が大きく写されている

 写真の裏には”特ダネ!!とある








  写真C



 警官隊が全滅したようすが写されている

 






  新聞記者の手帳



  ついに押さえたぜ。最近頻発しだした

 猟奇事件「人食い病」の現場だ。

 人が人をかみ殺す。

 まるで飢えた犬っころだ。

 ひどいもんだ。

 かじられた腕なんか冷蔵庫にほっといた

 食いかけのハムみたいだ!

  最近街の人間がしばしばそういう病に

 冒される。原因は未だつかめていない。

 現代病の不思議という奴か?

 その辺をこれから探ってみるか。



  「人食い病」が市街に多発したせいで

 ついに戒厳令がしかれちまった。

 いまはラクーンの情報媒体すべてが

 厳しい規制を受けている。

 だが俺はそんなに甘くない。

 ブン屋としてだんまりを決め込む

 つもりはさらさらないからな。

  米国全土でこの異常な病が

 発生しているわけじゃないはずだ。

 すぐ近くに原因となる何かが必ずある。



  街の外周が国の軍隊に封鎖された。

 それほどこの街が危険な状態ってわけだ。

 市民のほとんどが死に絶え、わずかに

 生きているものも病原体に接触している。

 米国全域がそれに汚染されることだけは

 避けねばならないという判断だ。

 確かに理屈じゃあ正しいよ。くそ!

  発病するか食われるか、どっちにしろ

 逃げ場はない。俺は死ぬまで真相を追う。

 病原体の感染方法は空気感染なんかじゃ

 ない。もっと直接的な何かだ。








  鉄道整備士のメモ



  ケビン、見習いのお前に、このわしが

 電車との付き合い方を教えてやろう。

  この車両は68年製で、欧州から

 輸入したもんだ。今じゃガタも来てるが

 シンプルで剛直な作りは未だに現役だ。

 その信頼性はやはり高いな。

  それでも作動不良を起こす事はある。

 そのときは機器の異常を丁寧に調べろ。

 よく見て原因を理解すれば

 必ず対処できるはずさ。



  作動不良は故障なんでものは、

 毎日手を抜かず部品の点検と交換を

 行なえば簡単に予防できるんだ。

 このご老体は二日も放っておいたら

 ヘソを曲げちまうんだからな。

  じゃあ交換って時も、純正品とは

 いわんが見合った部品を選べ。

 オイルひとつとっても用途にあわせて

 加工しておかんと調子は悪くなるぞ。

 ケビン、覚えとけ。人は機械を裏切るが

 機械は人間を裏切らないもんだ。








  管理責任者のレポート



  薬品管理責任者を委任するにあたり、

 わたしが後任の君に注意点を教える。

 薬品の中には品質が不安定なものも多く

 温度や湿度の変化ですぐに劣化する。

  貯蔵庫内の管理には特に注意せよ。

 責任者が毎日チェックしなければ駄目だ。

 コンピュータで24時間監視していても

 万全ではない。機械は人間のパートナー

 以上ではないからだ。



  薬品貯蔵庫内の入出についても

 君は厳重にチェックしなければならない。

 貯蔵庫には劇薬も多く保管されており、

 持ち出しでもされたら大問題に発展する。

  貯蔵庫の扉は常にロックされているが

 それを解いて中に社員を案内する時は

 必ず書類の提出をうながすこと。

 もし不明瞭な部分があれば即上司に

 通告しなくてはならない。



  なお扉のロック解除コードについては

 ラクーンシティ中の誰もが見ているもの

 にちなんでいる。かえって暗号より

 目立たないし、新しいものを売り出せば

 パスワードを更新していけるからな。

  パスワードは管理コンピュータの

 端末から入力をすればよい。






 

  営業所のFAX



     −発注書− 



 指定薬液VT−J98

 実験体NE−T型の培養に適合す

 随時原液の発注を予定



          UE 第六研究所








  コンテナに残された遺言



  くそったれ!

 誰かこれを読む者はおるのか。

 わたしが死肉狂いどものエサになった後

 街を封鎖していたGIどもが見つけて

 笑うだろうか。



  助けてくれ!

 もう駄目なのか?死にたくない!

 まだわたしは生きていたい!



  妻も娘もお袋も、みんな殺された。

 しかしそんなことはもういい。

 はるかに重要なのはわたしの命だ。

  こんな唐突に終わりがくるのなら、

 営業マンになんぞならなかった。

 わたしは小説家になりたかったんだ。

 「お前の人生は長いのだから」という

 お袋のたわごとはクソ食らえだ!

  わたしは偉大な小説家ダリオ・ロッソ

 として賞賛され・・・








  作戦指令書



 UBCSエコーチーム

  エコーチームは市街地を掃討し、

 生存している民間人を時計塔内部に

 非難させることが第一目的である。

  民間人はアンブレラ系列の従業員を

 優先して救助すること。(褒賞あり)

  活性死者(汚染死亡後のゾンビと

 呼ばれる存在)は耐久力が高く、

 機能停止に追い込むのは難しい。

 充分警戒せよ。



 作戦エリアからの撤退



 1:撤退は作戦終了、もしくは任務の

   続行不可能により行う。



 2:郊外に待機中の大型ヘリコプターを

   時計塔正面の庭に誘導する。



 3:時計塔の鐘の音を合図とし本作戦の

   終了、もしくは失敗による中止を

   市街で作戦中の全部隊に伝達する。








  美術品の絵葉書



 美術品の写真がついた絵葉書だ

 『女神に焦れし我が霊を捧げん。

  歓喜なる時は等しき時に訪れり。』

  と裏側に書かれている








 傭兵の手帳



 9月26日

  作戦開始から三時間ほどしか経って

 ないが、俺のチームで生き残ったのは

 俺と相棒のキャンベルだけだ。

 まったく想像を絶する。ゾンビの数が

 ブリーフィングの時とはケタ違いだ。

 この街はとっくに死んでいる!

 俺達はウィルス抗体を投与されているが

 ここまで環境汚染がひどいと感染する

 危険もありうる。

  今度ばかりは生きて帰れないのか。



 9月27日

  生き延びるために神経を研ぎ澄まし、

 ついに時計塔にたどりつくことができた。

 俺達は必死だった。生き残るために

 市民をおとりにして危険を切り抜けた。

 俺達はそうやって子供のころから戦場を

 生き抜いてきたんだ。

  その俺の前にひとりの娘が現れた。

 この街の生存者だ。娘は俺の目の前で

 飢え死にした妹にうりふたつだった。



 9月28日

  俺はすぐにでも脱出するつもりだった。

 しかし娘にはその気がなかった。

 一緒にいた父親が、妻の眠るこの街を

 離れないといったからだ。俺は何とか

 娘を助けたい。だが、キャンベルは

 「俺達だけ生き延びられればいい!」と

 怒鳴った。ああ、いつもならそうするさ。

 しかし、いまの俺には・・・。

  この時計塔もすでに危なくなっている。

 だが、もう二度と過ちを犯したくない。








  医院長の手記



 9月10日

  皮膚の壊死やうっ血を初期症状に持ち

 意識混濁を定期的に起こし、ついには

 人間としての理性を失う。そうなると

 回復は絶望的で安楽死すら通用しない。

 当たり前だ。その患者は医学的には

 とうに死んでいるはずなのだ。



  恐ろしい病だ。患者は理性を失うと

 重度の薬物中毒のように暴れ、

 飢えた虎のように生肉を欲して襲う。



 9月18日

  今日もまた発病者が運ばれてきた。

 まだ症状は軽いようだが・・・。

 わたしは幾日も睡眠を散っていない。

 患者が恐ろしい怪物になるのをこれ以上

 見過ごす訳にはいかないからだ。

 わたしは傍観者ではない。

 人を治す医者なのだ。

  もしわたしが倒れても残したカルテが

 きっと役に立つ。この病気の核心が

 わたしのカルテから見つかるはずだ。



 9月26日

  職員や医師の大半を発病した患者との

 戦いで失い、この病院を維持することは

 すでに不可能だ。

  もう遅い。かゆみと飢えがわたしを

 襲っている。力が足りなか た。

 見たこと無きウィルスが

  原因あるとわかってから、

 対処が後手になってしまっ    た。

    そろそれ辛い。  わたしの

 意識も もも もたな  る








  写真D



 歩くゾンビの様子が写されている

 写真の裏には”Tウィルスの効果”

 と書かれている








  医療機器マニュアル



  アンブレラ医療機器 北米担当

          ダグラス・ローバー



  ワクチン培養液の作り出す合成装置を

 作動させるためには、まず以下の項目を

 実行してください。

 合成装置の作動準備がととのいます。



 1:充分な電力供給をおこなう。

 2:培養液ベースを装置にセットする。



  合成装置の作動準備がととのったら、

 培養液合成を始めることができます。

 五本あるレバーを操作して培養液合成を

 おこなってください。合成割合を示す

 二つのゲージが増減します。

  そのゲージ中央にある合成ポイントに

 二つのゲージを同時に合わせられれば、

 自動的に合成してワクチン培養液を

 つくり出し、合成作業は終了します。








  写真E



 襲いくるゾンビのようすが写されている








  監視員への辞令



 指令      監視員ブラヴォー16



 1:今事件に関するあらゆる情報収集。

   UBCSの監視。戦闘データの回収。

 2:証拠となる施設、特に治療データを

   回収した医療機関等は完全に破壊。

 3:各実験体の作戦遂行能力の確認。



  任務終了後は指定の脱出手段を使用し

  速やかに脱出。なお監視員以外の救出、

  出所の分かる金品の持ち出しは厳禁。








  監視員の報告書



  街で見た汚染体の耐久力は驚異的だ。

 拳銃弾が急所にヒットしても治療なしで

 数日間絶える例がある。だが発病後

 (病死後か?)の汚染体は予定通り

 思考能力が昆虫並みに低下してしまう。

  しかし死者が蘇るという嫌悪感は

 戦場では重大な問題だ。用途を敵の士気

 の低下、かく乱にしぼり、例えば捕虜に

 ウィルスを投与して逃がす。そうして

 戻った捕虜が獣と化せばどうなるのか。

 その有効性は非常に高いだろう。



  汚染の激しい地域ではよく動植物の

 突然変異を生み出しているようだ。

 偶発的発生とはいて、生物兵器開発には

 よいサンプルになるかもしれない。

 無論あんなものを連れ帰れはしないが。

  事前に巨大なアリゲーターの存在が

 報告されていたが、わたしは土中を

 うごめく恐ろしく巨大な生物と遭遇し、

 命を危険にさらしている。

  これについては何が巨大化したのかは

 考えたくない。



  ”NEMESIS”に遭遇する

 事前に知っていなければ奴に汚染される

 所だった。

 まだ奴が市街をうろついているとなると

 命令が終了していないということか。

  奴につけ狙われて生き延びているとは

 S.T.A.R.S.の隊員は、よほど生存術に

 長けているらしい。








  作戦本部からのFAX



  ラクーンシティは見捨てられた。

 我々の議会への作戦遅延工作は、すでに

 限界を迎えている。

  全ての監視員は速やかに脱出せよ。

 明朝米軍は作戦を実行する。

 街は夜明けとともに確実に消滅する。








  工場管理者の日記



 4月25日

  今日はぼくの30歳の誕生日だ。

 そんな日に赴任初日を当てるなんて、

 大学の研究室とは違って厳しいね。

 5月14日

  ようやく処理システムが完成だ。

 特別なガスを使い、実験体の細胞を

 分解する。しばらくテストをしてからの

 実用化だけど、まだ不安定だからね。



 5月20日

  処理室のチェック中、いきなりドアが

 開かなくなった。ものスゴイ臭いの中で

 一時間も閉じ込められた。

 カードキーを持っていても故障しちゃあ

 意味がない。まいったよ。

 6月7日

  最近の処理量は普通じゃない。

 機械の調子もよくないのにさ。

 研究所側は全く聞き入れない。くそっ!

 あのフランケンシュタイン博士め!



 7月16日

  処理がパンクしている。送られて来る

 処理用の薬液の品質もひどい。

 7月29日

  機能は低下しても処理は大量にある。

 汚染度は上がり、ウィルス抗体も

 新種には対応しきれない。作業員には

 感染者も出始めた。ぼくは拳銃を片手に

 作業している。最後の一発は自殺用だ。

  泣きたい。このまま死にたくない。

 死の苦痛を想像すると嫌になる・・・。








  処理工場警備マニュアル



    −工場の警備について−

  処理工場は外見上廃工場を改修した

 施設のため、ごくまれに民間人が

 入り込んでしまう場合がある。

 その時には速やかに射殺せよ。

  また投降した場合は逮捕し人体実験用

 として研究所に輸送する。その際には

 研究所から手当てが給付される。



    −機械警備システム−

  工場内は防疫システムによって

 管理されている。処理室や分解プールの

 汚染が検出された場合、工場内の一部は

 オートロックされる。その際マニュアル

 通りに対処を行い、処理した場合は

 システムのロックを手動で解除する。

  許容ヲ越えた汚染が発生した場合

 施設をすべてロックし指示を待つ。

 勝手に工場外に脱出した者は

 理由のいかんに関わらず射殺する。










  焼却処理工場マニュアル



  焼却処理工場は各研究施設で発生する

 廃棄物を処理する機構のひとつである。

  ガス処理室で化学処理しきれなかった

 廃棄物や旧式の研究機材などを

 この工場は焼却処理し、火力発電により

 研究施設への電力供給も行なっている。

  発電によって発生する大電力の一部は

 工場地下に設置された大型蓄電池に

 蓄電され、有事の際の非常用電源として

 機能するようになっている。



  非常用電源回路は設置された

 三つの非常回路ユニットがソケットに

 接続されて始めて始動する。

  もしも接続がなされない場合は

 全ての非常回路ユニットを人力で挿入し

 システムを強制起動する方法もある。








  極秘写真ファイル



  この”パラケルススの魔剣”を

 実践投入するにはまだ早いと思うが、

 アンブレラが開発したGウィルスを

 奪取する作戦の切り札として必要ならば

 致し方ない。

  レールキャノンの威力は申し分ないが

 問題点も多いので注意してほしい。

 合衆国の栄光のため、反逆する者どもに

 磁力の鉄槌をくだしてやれ。



    技術大佐 フランクリン・ハート





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