04/11/29 放送/第6巻第12号通巻71号
月刊!気になる記
ゲーム編:12月の気になるゲーム

編集前記

今年の年末商戦は、ほんとうに年末ギリギリまでつながってますねー。 クリスマス後に発売するソフトも、いろいろとあるようです。

そして、目玉は、やはり「NDS vs PSP」(発売順(^^;)になるのでしょうか。
NDSは、「重厚長大は飽きたでしょ」路線の最先端というか。 GBAのファミコンミニやメイドインワリオのような「純粋な面白さ」を追求し、 バーチャルボーイやN64、NGCといった「新しい遊び」を実現する流れですね。 そんなわけで、新鮮で斬新で新感覚なソフトがそろっています。
PSPは、「PS2(に匹敵する性能)を携帯できる」というのが売りでしょうか。 「リッジレーサーズ」や「どこでもいっしょ」など、 おなじみのゲームが多いという印象です。 また、イメージを大切にしていて、「携帯ゲーム機=子供っぽい」 というレッテルを、必死にはがそうとしているのも特徴ですね。

まあ、世間で言われているほど「対決」にはならない気もします。 「求めるもの」がはっきりと分かれているので、 元々どちらかにしか興味のない人が多いと思います。 食い合い奪い合いではなく、住み分けた上で共存共栄していってほしいです。

とかいいつつ、今月は全部任天堂ソフトですか。

ゲーム編:12月の気になるゲーム

NDS NDS>世界に、さわれ

★今月のサイレントキラー!
▼2日、 「大合奏バンドブラザーズ」
謎のタイトル「ゲームボーイミュージック」が生まれ変わってDSに登場です。 プレイ人数「1人〜無制限」というのが異色さを物語っています。
基本的に、楽譜どおりに弾いていくわけで、 リズムアクションゲームに見えるかもしれません。 しかし、目的が全然違います。
このソフトの目的は、タイトルの通り「大合奏」。 いろいろな楽器をみんなで分担し、合奏して楽しむことが目的です。 普通の楽器であれば、楽譜を覚える前に、楽器を弾くための準備が大変。 でも、NDSなら楽譜どおりにボタンを押すだけ。
ほかにも、普通の音ゲーと違うところとしては、 「楽譜を作れる」モードがあります。 特に、マイクに鼻歌で入力するという方法は新鮮ですね。 鼻歌を歌うだけで伴奏つきの立派な曲が完成。 また、正確な楽譜を作るために、タッチパネルで楽譜を書く方法もあります。 用意された楽譜を演奏するだけではなく、 自分で楽譜を用意して演奏していくことができます。

「五線譜なんて読めないし」「楽器買うと高そう」「技術ないしなぁ」 といった、従来の楽器の欠点を取り除いてくれるソフトなわけですね。 しかも、作曲までできる。 真に「音を楽しむ」ソフトの登場と言えるでしょう。

▼2日、 「直感ヒトフデ」
NDSに期待してることは、いろいろあると思います。 携帯機でN64並の3Dが動くとか、標準のスピーカーがステレオとか、 そういう「高い」ところを期待している人もいると思います。 しかし逆に「低い」ところを期待している人もいるのではないでしょうか。
このソフトは、そういった「低い」ところの代表選手と言えると思います。 白と黒の2色で、しかも粗い四角いマス目に区切られている、地味な画面。 ボタンは使わず、タッチペン1本だけで遊ぶ、単純な操作性。 そういったシンプルさを追求したからこそ、「ゲームがヘタな人でも遊べる」 「楽しみ方をすぐに理解できる」「純粋な面白さに浸れる」わけですね。

▼2日、 「さわるメイドインワリオ」
NDSの特徴として、「なんかいろいろ付いてる」ってのがあると思います。 2画面、タッチパネル、マイク、無線通信、3D表示、などなど、 「とにかく付けちゃえ」的な印象があります。
ギミックの数だけ遊びを作れる「メイドインワリオ」は、 そんなNDSの特徴を最大限に引き出すソフトなわけですね。

GBA GBA>世界を、かたむけろ

▼9日、 「ヨッシーの万有引力」
任天堂ハードの歴史は、「自社の既存ハードとの共存」の歴史かもしれません。 FC→GB→SFCの3機種共存は大成功でしたし、 その後も、共存を目指したハード展開でした。 GB・SFC・VB・N64の4機種共存とかも狙っていたようですし。
というわけで、NDSとGBAの共存を本気で狙っているのではないかと、 このソフトからも感じ取れます。
GBAはカートリッジ、NGCはディスク、NDSはカードで、 すべて違うメディアです。 カートリッジの利点として、特殊なチップを載せられることがあります。 (例えば、カートリッジにCPUを載せればハード性能が上がります。)
そういったGBAの特徴を活かし、「本体の傾きを計る」センサーを積んでます。 「コロコロカービィ」や「まわるメイドインワリオ」などと同様だと思います。


番組表気になる記月刊2004