お 守 り


 大事なお守りがある。然り、お守りは大事なものだがこれは特別・・・・・
私が大病をした時、手術の数日後に母から渡されたものだ。
そのお守りは氷川神社、氏神様のものだった。聞けば母が、私の手術の時間に
合わせて、ご祈祷を受けて授かったお守りだとのこと・・・・・「枕の下に入れておきな
さい」と母は言って帰った。私は嬉しいのか悲しかったのか、ただ涙が出た。
・・・・・2ヵ月後退院して以来現在まで、そのお守りはずっと私を守っていてくれる。
「お母さん、有難う!。私、だんだんお母さんに似てきたみたいょ・・・・・」
                            2004年4月