ビギナーズラック 

 【ビギナーズラック】ってあるじゃない?
OL時代、ある日曜日のことだ。我々の会社は中小企業、当時はまだ日曜日に日直
(男性のみ)があった。

ある土曜日(勿論出勤日、土曜が休みになる以前のこと)、明日は日直担当という男性に「明日午後、二時間ばかり出てきて貰えないか」と、頼まれたのだ。「電話などまずかかって来ないから・・」とのこと。要するに当日は競馬の天皇賞の日で、彼は馬券を買いに行きたかったのだ。私はその間のお留守番に・・・・・
その際、一枚買って来てくれるという。強いのが必ず勝とは限らないとか、血統とか馬体とか、いろいろ説明されても突然聞かされても解るはずがない。
「まぁいいよ、好きな数字言えよ!じゃぁ誕生日は?」 私「○月◎日」と二百円
渡した。二時間足らず、
彼はケーキをお土産に戻ってきた。そしてテレビで観戦。
彼の説明が続く。1枠だとか5番の馬だとか、一着が6番の馬??何で?一着は1番で二着は2番でしょうに、何で一着が6番で二着は14番になるのよ???赤い帽子とか緑の帽子とか???
いよいよ天皇賞、「帽子の色を良く見てろ!○色と◎色だぞ!」ワァーワァーと
訳の解らないうちに終わってしまった。
ところが何と何と
私の馬券が大当たり!!!したんだって・・・・・一寸した中穴馬券になったんだって・・・・・ワーワー言ってるうちに私の二百円がうん倍になったんだって・・・・・
当の私にはワカラナイ?ことだった。嬉しいより(へェ〜)という感じだった。
その後、その時二着に入った馬(この馬が予想外だったらしいのだが)が、出るレースの時、「あの馬出るよ。買う?でもこの間はまぐれだよ、今度はどうかなぁ?」と言われ、私は何かその馬に愛着を覚え、複勝とやらにお遊びしたら・・・・・またまた二匹目のどじょうがいたのだ。

初めて知った競馬、馬券、それが天皇賞だった。そしてその後、周りの話でだんだんと競馬なるものを知り、何年か経って初めて観戦したのがダービー!わが初恋の馬とのご対面となる。その後病高じて、その馬の故郷まで訪ねたものだ。そこで又、一つの出会いがあったのも不思議な縁。
今週はそのダービーだ。久々に馬券買ってみようかなぁ・・・・・
どうせお遊びなんだから、数字?名前?毛並みの色?そうだ!芦毛の馬がいたら、それにしようかなぁ?
素敵な名前の馬もいるし、多分私の決め手はこれだと思う。
こう、遊んでいるのが楽しい。サラブレット!ひたすら走るその姿は美しい。