歯の治療に通院していた時のこと。その日の治療は私が最後の患者だった。 帰り際に「先生、これ!」 私は小さいながらも、しゃれた包装のチョコレートを差し上げた。 「えっ!ボクに・・・」テレながらも嬉し顔の先生! 診療も終わったので奥様も出てこられて、 「良かったわねぇ〜」と、まるで親が子供に言うように仰った。先生の嬉しそうなあの顔、 今でも思い出す。 このヤンチャ先生、母の友人の息子さん。子供の頃は「MがMが・・・・・」と、 よくこぼしていらした。 かなりのヤンチャぶりが想像される。だが、頭脳明晰これまた伺えるのだ。 彼曰く「いつもT君にはチョコレートがいっぱい。ボクはゼンゼンなんですよね」 私は彼が大学病院勤務の時からの患者サマ。彼の友人達にも治療を受けたこともあるので、その T君も 知っている。(T先生か・・・・・そうね〜・・・)うなずけるのだ。 よっぽど嬉しかったのだろう。次回行った時にも「いやぁ〜嬉しいもんですね」と、ヤンチャ先生! 大先生(父親)亡きあと、大学病院をやめ、開業医を継いでおられる。 |