フアンレター

 今までにフアンレターなるものを二通出したことがある。
高校時代、たしか学校からだと思うが【仔鹿物語】を観に行った。グレゴリイ・ペック
子役のクロード・ジャーマンジュニアも可愛かった。以来、ペックが好きになって
しまった。勿論【哀愁】のロバートテイラー、ヴィヴィアンリイ、共にお気に入りだった。
当時、(映画の友)とか(スクリーン)など、洋画フアン向け雑誌があり、そこに
フアンレターの書き方なるものが載っていた。友達と二人、「出してみようか」なんて、
遊び半分に実行。文面は雑誌に載ってる通りに、宛名は私が、グレゴリイ・ペック、
友人は、ローレンス・オリヴィエだ。別にフアンでもなかった。男優で好きなのは彼と彼!
女優だったらダレソレと、その程度のものだった。
ただ、フアンレターなるものを書いてみたかったのだ。好奇心でもある。・・・・・
そしてどのくらい経った頃だろうか、「来たわよ・・・・」と、友人。彼のサイン入の写真を
持ってきた。もともと、最初から当てにはしていなかった二人、でも、片方が来たのに
同じように一緒に出したのに、何で私には来ないの?
オリヴィエから来た彼女はもうニコニコ!それが本人ならず事務局からのものであったと
しても嬉しいことだ。ペックからは来ない。ペック!ひどい!関係者の人たちもひどい!
その後も彼からは何の音沙汰なし。一方通行のフアンレターとなった。
それでもペックが好きだった。
              〜〜〜これが一通目なり〜〜〜

住所も全く解らないプロ野球の選手。こちらもフアンなんていうわけじゃなく、俗に
(プロ野球なら、だれそれが好き)と言う程度。何となく書いてみたものの、さて、
何処へ出していいやら・・・・・
偶然に知った同じチームの某ピッチャーの住所。大胆にも私は、彼のところへ 
○○様気付△△様と出したのだ。ひょっとして「こんなの来たよ」なんて、彼から
彼へ渡るかもしれない。と、ただそれだけのこと。勿論
此方も一方通行!
後に某チームの監督になり優勝した頃は、よく観に行ったものだ。
              〜〜〜これが二通目〜〜〜 おわり
     

                   み〜んな無責任なことやってゴメンナサ〜イ