ハッピーバースディ(フラ新年会)


 フラ教室の新年会、その年は諸般の事情で立春も過ぎた日となった。朝からみぞれ交じりの雪、
私はホテルの入り口でツルン!足を滑らしたのを覚えている。この悪天候にもめげず集まった面々、
会場に入れば、そこはもう華やかに装った淑女?達、お教室ごとにそれぞれのテーブルを囲み、
賑やかなりしこと、毎度のことなり。 パーティが始まり、司会者は言った。・・・・・遅くなったけど、
今日は新年会だと言うこと。また、二月は先生のお誕生月、その日ももうじきなので、今日、一緒に
お祝いしたいと言うこと・・・・・そこで乾杯は「新年オメデトウ!」「お誕生日オメデトウ!」と二つ
お願いします。
私は咄嗟に隣の友人に言った。「ねぇ、乾杯が終ったら即、ハッピーバースディを歌いましょう!
大きい声でょ!絶対よ!」 「お誕生日オメデトウ!」拍手のあと、即二人で 「ハッピバースディ
トゥユー・・・」と歌いだした。 同じテーブルの人も初めはキョトン、みんなも何???逆にシーンと
なった。そこでピアノの伴奏が入ってきた。先生の御主人だ。と同時にみんなの合唱が始まった。
「ハッピバースディ ディアT子先生 ハッピバースディ トゥユー・・・」繰り返し歌った。
そんなことのあったあと、あるレッスンの日、改札を出たところで先生とぱったり!
「この間は有難う貴女だったんですってねー。Sさんが教えてくれたの。・・・・・先生、あの時の、
あれはKさんが・・・って。ほんとに有難う。上の娘は【お母さん、幸せ!】って、涙ぐんでいたのよ。
私も嬉しかった、ほんとに有難うございました。」
会場まで歩きながらのことだった。それが又、私には嬉しかった。? 
面と向かってお礼を言われたら、ちょっと照れくさいし、偶々改札口でお会いしたと言う、
その偶然が、又、歩きながらの会話が嬉しかった。
先生の御主人は楽器をこなされ、パーティはじめ舞台などいつも同行。この時もピアノで会を盛り
上げてくださった。私たちが食事中もピアノを弾きっぱなし。
「先生、御主人可哀そう!」 先生曰く「いいのよ!」いつもそんな調子だった。
二人のお嬢さんも、フラをなさっており、私共の応援、お手伝いと何かにつけお世話しておられた。