いつでも青春! 


 貴女の青春時代はどうでしたか?」と尋ねられたら、「どうでしたか?って・・・・・私、今だって青春真只中よ!」と答えたい。どんな返事が返ってくるだろう? とは言っても、国からは、訳の解らない(後期高齢者)なるものに種分けされている身だ。私は未だに老いの自覚が持てないでいる。ただ、歳は争えないもの。一日遠出をしてくれば、帰るなりスカートの脇をゆるめ、長いすにバタ〜ンと・・・・・・しばらくは夕食の支度にもかかれない。そんなとき思い出すのが母のこと。
年老いても和服で通した母は、病院から帰ってくるなり帯を解き、座敷にドテッ!と横になる。 「しばらく、こうさせておいて・・・・・」と母は、ぐったり。私は冷ややかな目で見下していた。
思い出すのも辛い。今、自分が同じことをしている。ただ、幸か不幸か私には子供がない。私のこの醜態に目を逸らす人がいない。あの時、老いた母をもっと労わってあげればよかった。と、今悔いる。 これが(老いる)という事かと・・・・・でも、みんな後から解ること、自分がそのときになって初めて解ること。悔やんでいても進まない。悲しくなるだけだ。報いるのには、両親を大切に思い懐かしみ、私が 精一杯生きることだと思う。  かの、ウルマンは言っている。
 ・・・・・・青春とは人生のある期間ではなく、心の持ち方を言う。 歳を重ねただけで人は老いない。    理想を失う時初めて老いる。・・・・・・・・と
(後期高齢者)と言う現実を素直に受け止め、元気でいればいい。その日その日が恙無く、今だって結構充実していると思うし、病院の一つや二つ仲良く付き合って、大事に至らぬよう心がけ、避けては通れぬ老いの道なら、素敵に歳を重ねて往けばいい。そしてスマートな老人になろう!っと・・・・・ 「知るは楽しみなり」 好奇心旺盛、美しいものを求め、五感に感じ、感動、悲哀の涙を惜しまず、 楽しきかな人生夢街道! 道草、寄り道、遠回り・・・。楽しみながらゆっくりと、八十路の坂道越えて往こう。・・・・・【坂の上の雲】を目指して・・・・・ 
      理想を情熱を失うことなく、いつでも青春、青春真只中!の・・・・・私はエルム