ニコニコしながらやって来る。(あっ!彼だ!)。去年の夏、高原で出会った異人さん。 「又、逢いましたね〜」 あの時と同じ笑顔で話しかけてきた。 「トルコの方でしたよね!」 「ペルシャです。」 (あぁ そうだった!間違えちゃった!) 彼は言う「私、車じゃなく絨毯で来ました」 「ペルシャ絨毯!あぁ、魔法の絨毯ね〜」 「アラビアンナイトだね」と言う夫も、はじめは 「誰だっけ?あっそうか!」と、私が「ほら、あの時の・・・」と、言うまで解らなかったみたい。 「今日、お逢いして、いい事ありそう。宝くじ買ったら当たるかも、当たったらそっちにも 分けま〜す」なんて相変わらず楽しい愉快な人だった。 それにしてもよく覚えていてくれたものだ。 たった一回の立ち話、一年ぶりの再会!「覚えていてくれてアリガトウ!」 あの時の私、本当にカッコヨカッタのかもね。 (あの時のはお世辞じゃない!今日は言われなかったもの・・・) *あの時のお話?それは去年の夏、高原へ出かけたときのこと。 「カッコイイスネ!」前方から笑顔の異人さんが声を掛けてくる。(私のこと??) その時私は、 お気に入りの白い綿の半袖シャツに紺のスカート姿だった。 このシャツ、胸に大きく紺のラシャでBARACUTAとENGLANDの文字が二段に、その 上左側にはBARACUTAの赤いマーク、右袖にはユニオンジャックが縫いつけられている。 買う時は勇気がいった。店員のお兄ちゃんが着ていてすごくカッコヨカッタのだ。(いいなぁ〜 私も着てみたいなぁ〜 でも若過ぎないかなぁ?) 試着した私に「お似合いですよ」お世辞でも 悪い気はしない。 ためらっている私「ご年配の方にこそ、着ていただきたい・・・」と言われ、 「年配の・・・???そうね〜」 夫も「いいよ!カッコイイヨ!」(う〜ん・・・・・でもね〜そうだ! 私は若々しい素敵な老人になるんだ!)と〜〜〜 不思議なことに、このシャツを着ると背筋がピンとなるのよ。 やっぱり意識かしら? 「カッコイイスネ!」と言ってくれたその彼と一寸した立ち話で、彼も東京に居たことがあり、中野 高円寺・ 大泉など、流暢な日本語でしゃべる明るい彼は、ペルシャ人であることを知った次第。 そんな彼と、某ホームセンターで、一年ぶりに偶然パッタリ!・・・・・と言うことなり。 愉快なペルシャ人でした。(彼、なかなかカッコイイのよ〜・・・) 私は訊きたい「ねぇ〜 私がカッコヨカッタから覚えていてくれたの???」 「ボク、人の顔、覚えるの得意なんです」 なんて言われたら・・・ ギャフン! 笑って下さいネ〜〜 |