Chips of Tips

解決策はどこに

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Windowsやネットワークの役立つ情報をピックアップ。ためになる知識・効果的な利用法・トラブル解決にぜひどうぞ。
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一般的な「裏技サイト」と違い、設定する人のスキルや、設定すると発生する問題点まで踏み込んでご紹介します。また、可能なすべてのことを載せるのではなく、有用なことを載せるほうに重点を置いています。本当に価値のあるTipsとして、有効に利用してください。

内容 適応 対象
ADSLの速度向上・安定性向上 ADSL回線 初心者Ok
ファイルの関連づけを選択しよう Win XP 一般ユーザ

◆ADSLの速度向上・安定性向上

適応 ADSL回線
種別 トラブルシューティング
対象 初心者
備考 一部上級者向けの項目あり。基本的には費用の問題で解決する。

ノイズに弱いADSL。実経験も含めて高速化法をまとめておこう。なお、この項目は効果に差が出る事をあらかじめお断りさせていただく。効果が出ない場合でも、当方は責任を持つことはできない。

ADSL構成図
1) モジュラージャックからスプリッタまでの距離は極力短く(影響:大)
数10cm程度の短いコードを用意するのがベスト。ノイズが乗りやすい区間は極力短くしたほうがいいだろう。
2) スプリッタ─ADSLモデム間はツイストペアケーブルでつなぐ(影響:小?)
スプリッタ─ADSLモデム間は、設置場所の関係上あまりに短くはできないはずだ。もちろん、短くするに越したことはないのだが。そこで用意したいのがツイストモジュラケーブル。距離によっては効果が見えない可能性も充分に考えられるが、保険として使うとよい(もちろん、メリット自体はある)。また、入手できるのであれば、「ツイストペア シールドケーブル」がお薦めだ。
3) スプリッタの電話機側にもノイズフィルタを付けよう(影響:大)
ADSLの利用する周波数帯域の一部は、AMラジオのバンドと干渉する。電話機側の線がアンテナ役となり、ADSLラインにノイズか逆流して速度に影響を与えてしまう。特に電話機側の線が長めの場合は、影響が大きくなる。
対策としては、AM周波数をカットする特定用途のフィルタを設置し、速度低下を防ぐのがよい。スプリッタもその役割は果たしてくれるが、さらなる設備があればなお良いだろう。大手パソコンショップでは、NTT製ノイズフィルタが数種類置いてあるのだが、そのうちAMノイズ用のものを買おう。これをスプリッタの電話機側の部分に取り付ければ効果が出る。
4) ADSLケーブルを、各種電源コードから距離を置くように配置する(影響:中)
これはかなり難しいかもしれないのだが、電源コードからADSLラインにノイズを拾わないための対策となる。これは、ADSLの周波数が電源周波数を利用しているために起因する。
5) ADSLケーブルのコードは丸めない(影響:小?)
余ったからといって輪を作ってしまうのは、ADSL信号が減衰する原因になりかねない。丸めるほどならそのままにしておくほうが良いだろう。
6) ADSLケーブルとLANケーブルは遠ざける(影響:中?)
LANケーブルを流れるデジタル信号は、ADSLラインにも影響を与えてしまう可能性がある。LANケーブルにノイズフィルタを付けても効果はあまり望めない(パルスでできた信号を送受信する為。ここでは詳しくは解説しない)ので、両方のケーブルを束ねない(至近距離で平行に走らせない)ことに注意したほうがいいだろう。
もし、交わらせるなら直交させるのがベストだ。
7) 間違った位置にノイズフィルタをつけない(影響:大)
ノイズにシビアだからといって、一般的なノイズフィルタをつけてはいけない場所があることに注意してほしい。ポイントは「ADSLの信号が通る部分には一般のノイズフィルタを付けるな」。つまり、「モジュラジャック─スプリッタ─ADSLモデム」という経路だけには、一般的なノイズフィルタを付けてはいけないということ。ADSL信号までまとめて減衰させてしまっては元も子もないし、FMノイズ等をカットする目的であっても、そもそもADSL信号と帯域が違うので意味がないのである。
例外なのは、特定用途向けに作られた物。フィルタの説明をよく読み、正しい位置に取りつけてこそ意味がある。

参考までに、私のADSLまわりの構成。
ノイズフィルター(NFと表記)は全部で2つ。1つがNTT製AM用のピンポイントなもの、もう一つが一般的な製品だ。
モジュラ─スプリッタ間は、50cm程度のモジュラケーブル。スプリッタ─ADSLモデム間は、1m程度のツイストモジュラケーブル。スプリッタ─電話間には、分配器が設置され、電話とアナログモデム用に分配。アナログモデム側のモジュラケーブルは15m(!)。ADSLモデム─PC系までは15mのLAN配線。
ADSLモデム周辺には、ミニコンポとコードレス電話。他の機器にはノイズ対策無し(笑)。

◆ファイルの関連づけを選択しよう

適応 Win XP
種別 便利な機能/設定/トラブルシューティング
対象 一般ユーザ
備考 特になし

ファイルの関連づけ(画像ファイルをダブルクリックすると自動的に画像が表示されたりする機能)は、Windows XPで使い勝手が向上している。複数のソフトを関連づけることができるのだ。

ファイルの関連づけ

ファイルをダブルクリックするだけで、サウンドが鳴ったり、保存していたワープロファイルを開けたりと、なにかと便利な「関連づけ」。しかし、新しいソフトをインストールしたときに勝手に変えられてしまった経験はないだろうか?

Windows XPでは、そんな時に便利な機能が追加された。1つのファイルに複数の関連づけができるようになったのである。目的とするファイル(ワープロ文書やサウンド等)にマウスを合わせ右クリックすると、「プログラムからから開く」というメニューがある。このメニューの中から「プログラムの選択」を選ぶと関連づけが設定できるのである。

「推奨されたプログラム」は、先程のメニュー内に並んでいた物で、関連づけがされている物である。目的のプログラム関連づけは「ほかのプログラム」や「参照」を利用して探すことになる。選んだプログラムを優先的に使いたい時(ダブルクリックすると起動するようにしたい時)は、「この種類のファイルを開く時は、選択したプログラムをいつも使う」をチェックしておけばよい。