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熊本市水前寺公園
1 渓流釣り師への道. |
私の生まれ故郷は鹿児島から洋上遙か離れた屋久島の、当時、下屋久村安房と呼ばれた小さな集落であった。 |
そこは眼下に太平洋の荒波が打ち寄せる海が、そして背後には洋上アルプスと呼ばれる険しい山々が迫る、 |
大自然に囲まれた絶景の地であった。 |
両親はタングステン鉱山で働き、私は別の場所で祖父母と一緒に生活する事が多かった様な気がする。 |
祖父は宮崎の椎葉村出身の樵(きこり)であった。 |
この祖父が折りにつけ、私を山や海に連れていってくれた。もちろん、山の幸・海の幸を採る為である。 |
ある時(小学校5.6年生の頃である。)、祖父が秘境椎葉村の話をしてくれた。 |
『椎葉ん里じゃ正月前になっとナ、ミ(竹製の大きなザル)を持って沢に下り、落ち葉が沢山浮いちょる淀みを |
見つけ、浮いちょる落ち葉ごと川の水を、底から掬うっとよ。』 |
『そすとサバんごつある太え《エノハ》がザルに5〜6匹獲れっから、これを何回か繰り返し、正月の肴にすっとよ』 |
『海が遠かけん、無塩(ぶえん:新鮮な海の魚)は手にゃ入らんからな!』 |
この時の話は今でも憶えている。 |
これが渓流釣りにのめり込むきっかけに成ったか否かは定かでない。 |
何の因果か、会社勤めの関係で約15年熊本で生活した。子供達もここで大きくなった。 |
天草の海や有明海にもよく釣りに出かけたけれど、足は自然に山に向く様になった。 |
定年を迎えたら中国山地の奥か、九州の山奥に小さな庵をこさえて住むつもりで居る、もちろん妻は |
《猛反対》するだろう。 |
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2 家 族 |
家族( 孫 )のページは,掲載を休止と致しました。 |
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3 妻(女たち)の足を自然に沢へ向けさせる法 |
私は九州男児(いわずとしれた亭主関白)である。 |
従って、私の行動について、妻にいちいち干渉させない主義である。 |
新婚の頃からそうやってきた。ところが、最近ちと事情が変わりつつある。 |
沢に入るのに妻が一緒だと、すこぶる便利であることを発見したのである。 |
(その理由は) |
@沢での食事やキャンプの支度を私自身がしないで済む |
A何よりも、出来立ての飯が直ぐに食える。しかも、美味である。 |
B釣り道具・キャンプ道具の出費に、嫌みを言われないで済む |
C着替え等が素早く出来る。話し相手が居る、等々である。 |
そこで、 |
如何にして妻達を沢まで同行させるかの極意を伝授したい。 |
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まず、 |
食い意地が張っている妻達に(殆どこれで決まる) |
@山菜(ウド・タラの芽・葛の若芽)や釣りたての渓漁のテンプラを沢で食させるべし。 |
A山菜(竹の子・フキ・ワサビ)を自宅に持ち帰り、食させるべし |
この場合、男どもが調理してやらねば、効果半減するぞ。 |
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次に、 |
普段もの静かで、読書が趣味という妻達に |
Bタープも要らぬ様な大きな木の下にテーブルと調理器具を準備すべし |
Cついで、マットを敷き、イスかベンチ或いは折り畳み式のベットを用意すべし。 |
D次に、『何にもしないでいいから、ここで好きな本でも読んでいてネ』と言うべし |
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また、 |
男勝りの行動的な妻達に |
E軍手・小さなシャベル・剪定ハサミ等を用意すべし。 |
F場合によっては、釣り道具一式を手渡すべし。 |
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いずれにしても根気よく続けて、次第に調教するより他に道はなし、と心すべし。 |
私の場合は、@とAで、だいたい成功した。 |
3 決して、しては成らぬことは、《一緒に釣行しない》ことだ。エライめにあうぞ |
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4 ジジイのつぶやき |
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@ファッションショー見物 |
最近よく見かけるのが、若者同士で徒党(?)を組み、フライフィッシングと決め込んで居る風景である。 |
実にそのファッションがかっこよく、時に、車を運転していることも忘れ、見とれてしまうのである。 |
(中には、カップルで来ていて実にほほえましい) |
渓流釣りの愛好者が増えることは、大いに結構! |
でも、ブラックバスを釣っている訳でもあるまいに、大勢でしかも、派手な出で立ちで渓漁が釣れるわけが無い。 |
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A匹見峡の漁業(密漁)監視委員に聞いた話 |
数年前、遊漁証も携帯せずに禁漁区で釣りをしていた九州からの釣り人に注意をしたところ、逆に文句を言われた |
そうな。・・・・実に嘆かわしいことだ。私も九州出身の一人として恥ずかしかった。 |
匹見峡紙祖川の禁漁区域表示は、わかり難いことは確かだ。でも、禁漁区の確認・遊漁証の携帯・15cm以下の |
幼魚のリリース等は常識のはず。 |
それでなくても、ゴギ(イワナ)の個体数減少は目に見えているのに |
こんな馬鹿はお願いだから、二度と来るな。 |
B山菜採りのはやり【ブーム】 |
ここ4〜5年、初夏に沢に向かう道中で、山菜採りとおぼしき人たちによく出合う様になった。 |
これはこれで、なかなか良い事だと思う。 |
以前から、蕗を採る人たちをよく見かけては居たが、最近は、タラの芽が標的になっているみたいだ。 |
あれは、採れたてをテンプラにして食すと、実にうまいもので、うちのカアチャンなどは、最近ではこの季節になると |
タラの芽を採りに連れて行けと、せがむ位だ。 |
ところで |
山菜採りをする人たちが、善人ばかりとは限らない、という事例を一つ。 |
96年の初夏、島根県下の芦谷林道で、タラの樹がことごとく枯れているのを目撃した。 |
よく見ると、幹の先端が刃物で切断され、次の新芽が芽吹くことが出来ぬまま枯死しているのだ |
おそらく、タラの芽を採り、これで商売をしてやろうという魂胆なのだろうが、 |
これでは樹が枯れてしまうのは当たり前である。 |
2つか3つ出る新芽のうち、せめて1芽を残してやるぐらいの心配りが、なぜ出来ぬのか。 |
ああ、嘆かわしや。実に残念。 |
然(山や渓)を愛する者がいたした業とは、思えない |
タラの樹だって、樹高2〜3mに育つまで、おそらく4〜5年以上の歳月がかかっているはずなのに。 |
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