Journalist conference 2
Date : 2000.11.09 01:21:13
2日目。公開研究会と題された分科会。4つに分けられた会場でそれぞれのテーマ
を元に講演が行われる。田村修一さんが司会を務める「ワールドカップへの
日韓の選手強化」にもひかれたが、結局大住良之さんが司会を務める「日本と韓国の
ワールドカップ準備状況」に参加する。
大住さんは施設、運営、人、その他と4つに分けて日本の準備状況を説明してくれた。
各スタジアムの工事の進み具合は順調で神戸を除き、9会場が
80%以上完成しているとのこと。新潟は11月5日で93%。
宮城スタジアムへの交通アクセスの悪さが問題になっている。
43都道府県から84ヶ所の地域がキャンプ地に立候補している。
実際、キャンプ地となるのは16程度だが、その施設は将来の発展につながる
だろう。
運営面ではまず輸送について。現行の交通アクセスでは深夜の移動ができない。
98年の仏W杯では試合終了してから1時間後に
最寄り駅からパリに
向けてTVGが発車された。日本は現在交渉中。
警備はイングランドのフーリガンやドイツのネオナチなどについてヨーロッパの
警察を早くから連絡を取り合い、対策を練っている。具体的には危険人物の
出国禁止および入国の禁止。(水際作戦)
人については日本サッカー協会が人選している。経験者が少なく、正直人材が
不足しているのが実情。
ボランティアは横浜、埼玉では1500、新潟を含めた他の会場でも800人程度必要。
来年から募集開始。
最後に日本国民がW杯を向かえる準備が出来ているかどうか心配だ。
韓国サイドの準備状況は文化日報体育部次長の朴光才さんが説明してくれた。
まず事務総長の交代はもともとチョンモンジュンFIFA副会長が主導でやっているため、
ほとんど影響はないとのこと。
スタジアムは開幕までに完成するが、シュミレーションを行う時間がない。
代わりに近郊都市で行う予定。
チケットの発売延期問題はFIFAの内部に日本人がいれば起こらなかったのではないか。
88年のソウル五輪、86年のアジア大会の運営およびボランティア経験者の
データを管理してあるので、人材には心配していない。
日本に比べると苦しいが「なせばなる」精神で88年の五輪のように
克服することができるだろう。
ソウル五輪を開催したときのノウハウ、経験、自信が今回活かされるということを
度々強調していた。
ソウルに決戦投票で敗れたのは名古屋。もし名古屋五輪が開催されていれば、
そのノウハウと経験と自信は日本のものになっていたのに。
質疑応答に入る。早速大住さんから朴さんへ質問。
「韓国の各選手のレベルの高さがなぜチーム力のレベルアップにつながらないのか?」
朴さんの回答。
選手の能力は低下してきている。ホンミョンボがここ10年間ずっとレギュラーで
試合に出ているのは若手が伸びていない証拠。システムと投資に問題がある。
韓国は学歴社会であるため、選手や選手の両親はスポーツを大学へ入れるための
手段としか思っていない。結果的にプロに行かず大学へ行ってしまう。
もし各国代表チームの学歴を調べたら、間違いなく韓国はチャンピオンになれる。
最後に大住さんの話。
コンフェデーションカップはヨーロッパの各国のリーグとの兼ね合いで本当に
最強チームが来るか疑問だが、良いシュミレーションになる。
同じく朴さんの最後の話。
Kリーグはプロだが、企業スポーツの域から抜け切れていない。
日本はサッカー外交力が弱いのではないか?
日本のアジアカップ優勝は韓国サッカーの転機のきっかけを作ってくれた。
テーマが非常に漠然としているなかで2人とも分かりやすく説明してくれた。
続けて新潟日報運動部の記者から取材を受ける。
前日の基調講演の不満をぶちまける。
熱心にメモを取る記者。そしてこう質問された。
「新潟でダブリューハイが成功するために何が必要だと思いますか?」
「・・・・。」絶句。