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Date : 2000.11.21 01:27:22


「歩け、それが嫌なら自滅しろ。」これはスペインのラコルーニャという クラブのスローガン。しかしクラブを一企業としてみれば当然のことを 言っているに過ぎません。企業は成長することで維持することが出来るの ですから。

サッカークラブとは観客にサッカーを見せて楽しませるというサービス業 です。そしてクラブはスタジアムに足を運ぶお客さんを増やすこと、 さらに再来客(リピーター)を増やすために来たお客さんに満足して もらうために努力をしています。そのために選手を獲得し、売店でグッズを 売り、スタジアムを借りてサッカーの試合を開催しています。

観客の数を把握するのは観客動員を見ればすぐに出来ます。ただ満足度は なかなか把握できません。だからスタンドを見て観客の反応を観察している のだと思います。観客が拍手してくれたり、笑顔で帰ってくれるならば満足 してるでしょうし、怒ったり不機嫌そうな顔をしていれば不満足でしょう。 より多くの観客を満足させることが出来るのがチームの勝利であり、 そのために選手補強や練習をやっています。

昨日の最終戦、まさに今シーズンの観客の満足度を計る絶好の機会 でした。試合後のイベントでの観客の反応が今シーズンの評価 となるはずでした。最終戦は負けました。残り時間5分で逆転されて の敗戦。たしかに選手は最後まで頑張ってくれました。ただ納得 できる敗戦ではなかったと思います。

ピッチの周りを半周する選手達はうなだれていました。フードを かぶったままの選手すらいました。選手は敗戦に納得していませんでした。

監督は悔しさを隠しながらもファンの声援に手を振ってこたえてくれました。
監督としての能力は別にして、永井監督はプロの監督だったと思います。 練習場を含めた劣悪の環境にも文句ひとつ言わず、最後まで新潟のために と言って3年間チームを指揮してくれました。成績不振のために解任が 決定してからも結果が出なかったことがすべてといっさいの言い訳はしませんでした。

たしかに良くやってくれた。しかし胴上げまでする必要があったでしょうか。
結果が出なかったことを悔やんでいる監督自身が胴上げされて嬉しかったでしょうか。
監督にとっても失礼な行動だったと思います。
そして何より満足度を計っていたフロントには大満足のシーズンだったと 誤解させてしまったことは間違いないでしょう。
スタンドの中では胴上げを冷やかな目で見ていた人は決して少なく ないのです。シーズンにも目の前の試合にも満足している人は少ないのです。

選手達が胴上げしてる場面を見たらどう思うでしょう。「7位で満足なのか。 負けても満足なのか。」と思われると思いませんか?J1昇格を願って 応援してるというのはウソだったと誤解されてしまいませんか?
一部の人達の身勝手な行動によって。

もしクラブの成長を願うならば、当然クラブに危機感を持たせるような 行動をすべきだと思います。もっと勝利が見たいと無言のアピールを。

スペインにはFCバルセロナ、レアルマドリードという世界を代表する 2つのビッグクラブがあります。ここ15年間で13回どちらかが優勝しています。 1回は昨年優勝したラコルーニャ、もうひとつは5年前にアトレチコ マドリードというクラブが優勝しています。そのクラブは今2部リーグに います。サッカークラブはあっけないほど簡単に廃れてしまうのです。
ラコルーニャだって「歩かない」限り、いつ降格してしまうか分かりません。

アルビレックスだって同じこと、もっと危機感を持たなくては チームは簡単につぶれてしまう。クラブを愛しているのなら、なおさら 厳しい態度で臨むべきでしょう。現状維持ではダメだということ、 成長しつづけなくてはいけないというアピールの絶好の場であのような 行動をとった人達の気持ちが分かりません。もうこのようなことが 起こらないことを心から願ってます。クラブが立ち止まってしまわないように。