Defense and attack
Date : 2000.11.23 00:29:48
単純に自陣のゴールを守る方法として2通りの方法があると思う。
ひとつはゴール前に人を集める方法。この守備方法では4バックが合っている。
4バックならサイドバックが自然と両サイドのスペースを埋めることが出来、
中央にも必ず2人はDFがいることになる。DFに要求されるのは高さと強さ。
スペースがないので速さはあまり必要ない。DFラインを押し上げることも
少ないのでオフサイドは取らない。ラインコントロールに長けている必要もない。
例を挙げるならカテナチオ(イタリア語でかん抜きの意、門を開けさせない
ための鍵のこと)と呼ばれるイタリア代表の守り方になるだろうか。
だがこの守り方は時代遅れであるとする考え方が一般的だ。今、主流と
なっているのはボールをゴール近くまで近寄らせない守り方。つまり中盤で
ボールを奪う守備方法である。積極的にDFラインを押し上げて中盤をコンパクトに
し、さらに中盤の人数を増やして中盤でボールを奪う。DFは中盤の選手が
チェックにいってこぼれたボールを拾うのであって、みずからチェックに
いくことを出来るだけ避ける。DFに必要なのはDFラインの裏のスペースに
出されたボールに相手FWより速く追い付くための速さと積極的にラインを
押し上げて、相手FWをオフサイドポジションに置き去りにするための
ラインコントロールのうまさ。中盤の人数を増やすことと4人より3人の方が
DFラインの上げ下げがスムーズに行えるので3バックの方が向いている。
ただ必ずCKやFKの場面があるので高さや強さはまったく必要ないとはいえない。
例を挙げるならトルシエ監督率いる日本代表のフラット3。
対して攻撃にも2つの方法がある。ひとつは敵陣でボールを回して相手DFの
穴を探り、ドリブル突破やワンタッチプレーを交えることでボール回しの
テンポを変えて、サイドから切れ込んでセンタリングで合わせたり、
中央の密集地帯を突破して相手のゴールを狙う方法。一言で言えば遅攻。
選手に必要な能力は両足で正確なパスを出せること、ドリブルで突破できること、
そして密集地帯でもボールを奪われないキープ力とシュートも含めた確実な
ワンタッチプレー。
例を挙げるなら全盛期のヴェルディ川崎とジュビロ磐田。
もうひとつはあえて相手を引き出し、自陣でボールを奪うとすぐさま
守備から攻撃に切り替え、できるだけ横パスやバックパスを交えずに
ボールを前に進め、相手が戻り切る前にシュートまでもっていく方法。
一言で言えば速攻。あえて相手を引き出して(攻撃させて)から
こちらの攻撃を始めるためにカウンターとも呼ばれる。選手の必要な能力は
まず守備から攻撃への切り替えの速さ、素早く逆サイドへ展開できるキック力。
攻撃にスピードを求める以上選手にも当然速さが要求される。
例を挙げるなら1stステージのセレッソ大阪。
この2つの守備方法と2つの攻撃方法。チームの戦術として成り立つのは
4通りではなく2通りだ。高いDFラインを保つということはスペースの
必要な速攻はできない。自陣ゴール前でDFが張り付いている状態では
遅攻をするために攻撃の選手が敵陣ゴール近くにいたら中盤は80M近くに
まで間延びしてしまう。これではこぼれ球を拾うことは不可能だ。
つまり突き詰めればサッカーには2つの基本戦術があるということ。
もちろん併用できることが望ましいが練習時間が限られている以上、
どちらかに比重を置くことはまぬがれない。
さて来年のアルビレックスはどっちでしょう?