Back still growing up

 1999年8月1日(日)16:00キックオフ
於 江戸川区陸上競技場
FC東京 対 アルビレックス新潟
 
久々に関東での試合、江戸川陸上競技場、東京対新潟。都内だから近いなと余裕持ってたら約束の時間から30分以上遅れてスタジアムに到着。階段を上がるとすでにバックスタンドに赤青軍団とちょっと少なめなオレンジ集団が見える。今回はゴール裏がせまく両サポーターともバックスタンドからの応援となった。バックスタンドアルビ側に到着すると知ってる顔ぶれが多い。関東在住アルビファンには大宮以来2ヵ月ぶりの生観戦。そして新潟からも大勢のサポーターが駆けつけた。
スタメン発表。アウエーチームとはいえ、詞の朗読のようにメンバーが読み上げられていくのは悔しい。GKは木寺がスタメン。初めて見る公式戦での木寺、ジュビロ戦で大当たりだったとの話しだが、どうなんだろう。そしていつものDF、MFのあと、FWの2人を聞き、ビックリ。
島田とシンゴ?前回の東京戦のスタメンも驚いたが、この2人で練習はしてたのか?鳴尾使わなくていいのか?不安いっぱいのキックオフ。
30度を越える暑さの中、バックスタンドアルビ側は最初からエンジン全開。おそろしいほどのテンションの高さ。連敗中である不安、馴れない東京の暑さにドラムもますますスピードアップ。対する東京側、俺達はナビスコベスト4まで残ってる、リーグでここ何試合か無失点で抑えてる、まだまだあわてないとばかりに前半は抑えめの応援。
しかしピッチの中では正反対。連敗中のアルビが堂々とプレーしてるのに対し東京はなんとなく浮き足だってる。落ち着かない。大分、川崎戦で悔しい思いしたこっちにとっては理不尽なこの状況に嬉しいやら、悲しいやら。いつもこんな立ち上がりでいてくれよ。ホント。
前半は全体的にボールを支配し、ゆっくり攻めるアルビ。しかしシュートどころかセンタリングミスがすごい多い。おいおいって思ってると、リカルド、木沢がFKでもライン越えちゃう。集中してくれよ。こっちのリズムなんだから。
王様アマラオを起点に少ない人数でカウンターを狙う東京。一見違う攻撃方法ながら、同じところがひとつ。強烈シュートは枠の外、ボテボテシュートはGK正面ってところ。お互いに「うちの方が決定力ないぞ。」
って自慢しあってる状態。30分過ぎてからお互いバテはじめたのか。まったりムード。こういうときこそ応援が必要なのだけど、バックスタンドアルビ側も選手と同じくらい最初飛ばし過ぎでバテバテ。これは後半勝負か。
前半終了間際のリカルドからの島田のシュートもやっぱりボテボテ。
ハーフタイム、ジュース買いに行ったらすごい人。やっぱ考えることはみんな同じだなって考えてたら、こんなところでアウエーの洗礼。自販機の行列で前に並んでる小学生数人がやたら迷ってる。アクエリアスかお茶で迷ってるかと思いきや、アクエリアスの4つあるボタンをどれ押そうか迷ってる。どれ押しても同じなんだから早く押せよ。ちょっと切れて押してやろうか。でも相手は子供だから許してやろう。と思ったら後ろに並んでた弟がもうニラミながら押してた。さすが兄弟。
後半開始、十分に休憩とって元気回復、バックスタンドアルビ側。人気者鳴尾登場となり、またもや最初からエンジン全開。ナル〜オナオキ!
そしてあっちもとうとう始まりました。ちょっと楽しみでもあった東京の応援。しかし残念ながら今回は対面ではなく良く聞こえず。でも正面のマンションに反響してるのが聞こえる。かっこいい&うらやましい。
そしてお互い、そろそろ勝負かけるかと考え始めた後半10分。シンゴがやってくれました。右サイドペナルティエリアの角くらいからDFをかわしてミドルシュート。完璧。チラベルトでもシュマイケルでも取れない完璧なコース。いままで見せられてきてばかりのファインゴールだったけど、ようやく見ることができました。ビューティフルゴール。シンゴも完璧にイメージ通りに打てたらしくすごい喜びよう。こうやって全身で喜ぶ選手っていいね。これを速報J2およびマンJで扱わなかったらちょっと問題でしょ。でもけっこう前から狙ってたんだよね。シンゴ。

H仙台戦では惜しくもポスト直撃だったけど。いままでのあいまいな起用にもプレーでアピール。
そしてシンゴ以上に喜びすぎて狂っていたのがバックスタンドアルビ側。
なんせすばらしいゴールを目の前で見たうえに、先制すれば負けないってジンクス知ってるし。これまたおそろしいテンションのゆきやこんこん。
この歌の作詞、作曲者はこの歌がこのテンションで歌われるとは夢にも思わなかったでしょ。
そして点を取るともう別チームです。若いだけに一気にヒートアップ。そしてあせりがミエミエ。東京&東京サポ。しかしここで永井監督の采配が流れを変えました。筒井投入。これでボランチが3枚になった分、攻撃的MFが水越だけになって、プレスにほころびが出始める。具体的にいえば東京はいままでこっちのFWの前だけでフリーでボール持てたのに、FWとボランチの間にスペースができ、そこを起点に攻撃される。でも今度は東京がセンタリングミスを連発。ちゃんと上がってくるのは早いボール蹴るプリンス由紀彦だけ。なんでだろう?ここで監督から筒井にポジションを上げさせるように指示はでない。すごい余裕持ってない?監督。あっちはJ2首位だよ。わざわざチャンス与えたらやられるでしょ。
しかしこれが監督の狙いだったのか。筒井がミドルシュート。これをDFが微妙にさわったか。ゴールキックと思い、守備陣型を作っていたアルビにCKが与えられる。東京側は気付いて早く蹴れと言わんばかりに右コーナーにボールを転がす。しかしこれが裏目にでてCKは左サイド。結局シンゴがボールを取りに行って反対側までゆっくり歩く。そしてボールをセットしかけたところで筒井が右コーナーへダッシュ。ショートコーナーかと思いきやなんとキッカーが筒井。ここまでやられると守ってる方はたまらんでしょ。みんなもう気持ちはカウンター。だってゴール前にアルビの選手は2、3人。でもこういうときに点入るのがサッカー。左から右にCKがかわったときに守備の確認してなかったのが命取り。フリーの鳴尾にライナー性のCK。あせって東京DF。後ろからチャージ。しかし鳴尾、ヘディングでゴール。久々のゴール。これって地味ですけどすごいゴールなんですよ。だって後ろから急に背中押されたときって必ずアゴ上がって上向いちゃうでしょ。もし鳴尾もそうなったらヘディングシュートは枠をはずれてはるか上空に行ったはず。しかし首の強さですね。それでも負けない鳴尾ゴール。これで勝利確信。
もう負けはないね。
予想通り、このままでタイムアップ。どうも東京、新潟をスカウティングしてないっぽい。ゆっくり攻めてよこからセンタリング上げても空中戦強いのが揃ってるんだから、過去2回それで負けてるのに、今回も同じ攻め。でもどうやればアルビが失点しやすいかは書かないけど。
そしてなぜメインから見て右から左に攻める際にセンタリングミスが多いかって考えてみると、やっぱ風かな?どうもライン割ってるのはみんなロビング系のセンタリングばっかりだったし。
そしてこの試合でセルジオが負傷退場したわけですが、その原因となった鏑木のプレー。あれは何をしようとしたんだろう。足振り切ろうとしてるセルジオにジャンプしてきたけど、あれって下手したら鏑木自身も大ケガする可能性あったのに。もちろんセルジオも同じ。僕はあの瞬間顔青ざめました。少なくとも無傷じゃすまないなと思ったから、一回タンカ戻したてから倒れるのを見てやっぱりなって。あれはいまはケガがどの程度か分からないけど、下手すれば全治何ヵ月にもなる危険なプレーだったんじゃないかな。
とにかく東京を三度首位からひきづりおろした新潟。ここでの勢いで札幌戦も頼むぞ。

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